影山アストに何をされたのか、次々と ここから姿を消してしまったみんな
百瀬
百瀬
アスト
百瀬
アスト
そう言って、さっきまでしていた 黒い手袋を外して、左手を見せられる
その中指には確かに、月明かりで 金色に光る指輪がはめられていた
アスト
アスト
百瀬
意外にも友好的な態度を見せられて、 少し戸惑いつつも質問を続ける
百瀬
アスト
百瀬
アスト
アスト
百瀬
まさかBoEの本当の目的は、 俺達全員じゃなくて、 俺1人だけだったのか……??
百瀬
アスト
アスト
百瀬
アスナ
アスナ
アスト
アスナ
命の無事を保証できないって、 こいつら一体何するつもりだ……!?
百瀬
アスト
アスト
アスナ
アスト
1人になってしまった背で、 2人の相手と対峙する
百瀬
アスト
百瀬
百瀬
百瀬
アストの指輪の力で、 とある場所へと連れられる
どこかの森の中に、鳴海と似たような デカい日本家屋が建っている場所
百瀬
アスト
着いて来いと言うように、 俺の前を歩いて行くアストとアスナ
百瀬
警戒しつつ2人について行って、 建物の中へと入る
ザッと見る限り、中の構造も 鳴海と似たようなものだった
しばらく廊下を進んでいると、 前を歩いていた2人が足を止める
アスト
アスト
少し圧も混じった釘を刺された後、 襖の向こう側にいる“末様”とやらに、 アストが声をかける
アスナ
アスト
部屋に入る前、アスナが そう言って離れていく
百瀬
アスト
アストの後ろをついて、 部屋の中へと入る
百瀬
鳴海では瀬様が座っていた場所には、 別の人が鎮座していた
一段上がった台の上に、 片膝を立てて座っている、 男らしい雰囲気の漂う女の人
百瀬
末
末
末
末
末
アスト
末に聞かれたアストが、 無表情のまま外へ視線を逸らす
末
百瀬
こっちはこっちで複雑……なのか?
末
百瀬
相手に気圧されないように、 少し強気に聞き返す
末
百瀬
末
百瀬
百瀬
百瀬
百瀬
末
末
百瀬
末
末
百瀬
百瀬
〜真冬 side〜
真冬
ふと意識が覚めて、目を開ける
確か僕は、公園でアストに 触れられた後……いや、 そこで意識が途切れて……
そうだ、ちょっとテレポートと 似たような感覚を感じたけど……
優
真冬
周りを見ると、 さっき姿を消したみんながいた
彼方
真冬
その原因は分からないけど……みんなが 無事だったことに、一先ず安心する
真冬
なるせ君は逃げれたかもしれないから、 まだいいとして……最初に飛ばされてた 天ちゃんがいないことに、疑問を抱く
棗
棗
渉
そう言ったうらたさんが、 僕らがいるこの部屋を見回す
真冬
周囲を見ると、頑丈そうな鉄の檻に、 土の地面や壁が無造作にむき出ている ような、言わば地下牢のような部屋
真冬
彼方
彼方
真冬
彼方
そらるさんにそう言われて、 試しに“氷矢(アイスアロウ)”を 扉に向けて打とうとしてみる
真冬
だけど矢が形作られる前に、 魔力が光の粒になって、空中に 溶けるように消えていってしまった
一点に魔力の流れが集中しない、 意図的に魔法の発動を 阻害されるような感覚
真冬
優
コツ、コツ……
渉
渉
不意に聞こえた音に、 みんなで耳を澄ませる
しかも、段々近づいてきてる……?
アスト
棗
現れたのは、ついさっきも会った 影山アストだった
アスト
アスト
アスト
ヒュンッ
優
突然僕らの後ろの壁に、 “ダークナイフ”が一本突き刺さる
アスト
アスト
今のは、僕らへの警告か……
真冬
アスト
アスト
彼方
アスト
アスト
それだけ言い残して、 元来た道を戻っていったアスト
彼方
真冬
棗
渉
優
真冬
彼方
真冬
まさか本当に、何もかも手詰まり……?
タッタッタッ……
優
走って急いでいるような足音が、 またこちらに近づいて来る
渉
棗
彼方
ベル
真冬
彼方
いつもの子供姿ではない、天ちゃんと 同じ姿のベルが、何かを持って 僕らのいる檻に近づいてきた
……いや、よく見ると、いつもの 大人の天ちゃんより、少しだけ若い?
真冬
っていうか、それより……
ベル
渉
何故か嗚咽を漏らしながら、 子供のように泣きじゃくっているベル
ベル
優
彼方
ベルが現れたことも、鍵を持っている 経緯も、泣いている理由すら分からない
天ちゃん、一体何があったの……?
ベル
ベル
ベル
コメント
2件
BoEの目的は元々なるせちゃん1人だった。 だからなるせちゃん以外の皆を牢屋に 飛ばしたんだ。なるせちゃんがBoEに 入らないと皆の命の無事は保証できない って…入らないで助ける方法はないの!? そしてなるせちゃん以外は魔法がかけられた 牢屋に…出られる術は無いと思ってたけど ベルが来てくれてよかった!でも あまちゃんが危ないってどういうこと!? 光使いはやっぱり… 続き楽しみにしています!!