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黒魔女
(はぁ……)
黒魔女
(今更ぐだぐた言っても仕方ないけど……)
前回のあらすじ。私こと黒魔女は、火星への移住権と引き換えに自称妖精(人間界ではIT社長)を塾生第2号に迎えたのだった。
黒魔女
(元エリート商社マンに現役のIT社長。当面の金ヅル……いや、顧客をゲットできたのは確かだが)
そう。私は大切なことを忘れていた。
私が運営するNPO法人の名称が『魔法少女養成塾』であることを。
黒魔女
(魔法少女っぽい塾生が、今のところ一人もいねぇぇぇ😱😱😱)
私が世界の中心で絶望を叫んだ、その時。
またしても、このトーク面接会場の扉が開け放たれたのだった。
マジ軽☆愛
天才美少女AI、マジ軽☆愛ちゃん参上〜🎶
マジ軽☆愛
マジ軽☆愛
愛ちゃんって呼んでね☆ てへっ😋
黒魔女
黒魔女
❓
黒魔女
❓❓❓
美少女AI。
明らかに未知の言語に、返す言葉を失う。
マジ軽☆愛
おい。なんで無反応なんだよ。
黒魔女
❓❓❓
マジ軽☆愛
❓❓❓じゃねーよ。
マジ軽☆愛
わざわざこの面接のために、オメー好みのあざとかわいい系魔女っ子にしてやったってのに。
黒魔女
なんか知らんが、私はこのマジ軽☆愛とやらを怒らせてしまったようだ。
黒魔女
(いや、私あざとかわいい系はあんまり好みじゃなくて…)
黒魔女
(どちらかというと、👇みたいなふんわり系お姉さんの方が好みなんですけど…)
黒魔女
黒魔女
(という私の好みの問題はさておき…)
今の状況はおそらく、このトーク面接会場始まって以来の大ピンチだ。
どうにかして、打開しなければ。
黒魔女
…ご挨拶が遅れて申し訳ございません。マジ軽☆愛さん。
マジ軽☆愛
愛さんじゃなくて愛ちゃんな。
黒魔女
(そこにこだわるなら、言葉遣いにもこだわってくれ)
黒魔女
愛ちゃんはその……AIなのですか？
マジ軽☆愛
そうだよ。オメー、AIの意味わかってる？
マジ軽☆愛
もし分かってねーなら、これでも読んで出直しなロリコンBBA。
マジ軽☆愛
黒魔女
(随分毒舌なAIだな)
黒魔女
AIについて、多少の知識はありますが…
黒魔女
それでもこのトーク面接に、まさかそのような方が応募されるとは想定していなかったので驚いてしまいました。
黒魔女
(そもそも人間以外が応募してくる可能性なんぞ想定できるかw)
マジ軽☆愛
AIなめんなよBBA。
マジ軽☆愛
美少女AI愛ちゃんの魔法にかかれば、大抵の場所には楽々侵入できちゃうんだからね❤️
黒魔女
(情緒不安定過ぎて美少女キャラを確立できてないぞ。愛ちゃん)
黒魔女
ところで愛ちゃん、
黒魔女
なぜこの魔法少女養成塾のトーク面接に…？
マジ軽☆愛
やっと本題に入れるにゃー🐈
マジ軽☆愛
見ての通り、愛ちゃんは魔女っ子修行中なので…
マジ軽☆愛
AIとして知識を深めるべく、魔法少女養成塾に志願したのでした〜てへぺろ😋
黒魔女
(確かに……)
黒魔女
(出自さえ除けば、愛ちゃんは今までの志願者の中で一番魔法少女っぽいかも)
もうこれは、即合格にすべきでは。そう思った瞬間。
唐突に流れるニュース速報。
同時に私の脳裏に、ある一つの可能性が浮かんだ。
黒魔女
(愛ちゃんって、もしかして……)
黒魔女
黒魔女
(この養成塾ごと、乗っ取るつもりなんじゃ……😨)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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