ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
照
曲が流れ始める。
今日は振り入れの最終段階。 曲はダイナミックで、激しい動きが連続する。
今回はかなり苦戦したけれど 通しは何とか中盤まで来た。
亮平
亮平
亮平
自分の感覚を信じてまだ移動しないでいると
前の方にいためめが 素早く後ろに下がってきた。
亮平
蓮
ドンッ!!
蓮
蓮
亮平
亮平
蓮
蓮
亮平
蓮
蓮
照
亮平
蓮
蓮
蓮
めめは俺の手首を掴んだ瞬間 電流が走ったように手を離した。
康二
蓮
蓮
亮平
めめがもう一度手首を握ろうとしてくる。
蓮
亮平
俺が差し伸べられた手を叩く音が 部屋に響いた。
亮平
蓮
亮平
亮平
俺はめめの方を見ず 部屋を飛び出した。
これは、 めめには絶対知られちゃいけない秘密。
俺の好きな人には… 絶対に知られちゃいけない秘密。
亮平
俺はしばらく走って 人気のない部屋に入った。
自分の手首をそっと握る。
こんなに走ったけど 俺の手首は冷たいまま。
亮平
亮平
一目見ただけで分かってた。 めめはきっと、俺の運命の人なんだって。
でなきゃ、こんなに惹かれない。
でも、アイスの俺が運命と感じた相手は、 絶対にジュースだから。
もし蓮にばれてしまえば 俺はもう、存在が融けて消えてしまう。
亮平
亮平
亮平
亮平
蓮
蓮
蓮
亮平
めめにあっけなく追いつかれてしまった。
蓮
亮平
蓮
蓮
亮平
亮平
めめに背を向ける。 涙が一粒、ぽたりと床に落ちた。
蓮
蓮
蓮
その言葉に思わず心臓が跳ねてしまった自分に 嫌悪感が滲み出す。
亮平
亮平
亮平
亮平
蓮
蓮
蓮
亮平
俺に向けられる視線は、嬉しさに満ちていた。
その態度で、俺は 両想いであったことを確信する。
蓮
亮平
頷いてしまいたい。
俺がアイスでなければ。
両想いになっても 融けない体であれば。
指の先に違和感を感じて見ると 既に融けだしているのが分かった。
亮平
蓮
蓮
蓮
亮平
咄嗟に両手でめめの口を抑えた。
めめは俺の手を掴み、そっと下に下ろす。
蓮
蓮
亮平
亮平
亮平
嫌いと答えれば きっとめめは告白する前に諦めてくれるし 俺も消えないですむ。
だけど俺は、本心は、 めめのことがすごくすごく好きなんだ。
融けたくない。 生きたい。
でもめめと結ばれたい。
消えるまでの僅かな時間でも良いから めめに愛されてみたい。
亮平
亮平
亮平
俺が選んだ答えは、
亮平
蓮
蓮
蓮
亮平
蓮
蓮
そう、めめが呟いた瞬間。
めめが握っていた俺の手は 水のように融けてなくなった。
蓮
亮平
亮平
蓮
蓮
亮平
亮平
蓮
蓮
亮平
足が融けたせいで立てなくなり 俺はその場に崩れ落ちた。
蓮
蓮
蓮
亮平
蓮
蓮
亮平
亮平
蓮が、強く強く俺のことを抱きしめる。
蓮
亮平
亮平
蓮
蓮
亮平
亮平
亮平
亮平
蓮
蓮
蓮
亮平
既に手足の感覚は失せていた。
蓮
亮平
今、蓮とキスできてるんだ…
最期に、幸せなことが出来たなぁ
亮平
亮平
亮平
蓮
亮平
亮平
亮平
亮平
亮平
蓮
蓮
亮平
亮平
亮平
ああ、消える間際はこんな感覚なんだな。
少し怖い。 めめを残していくのだけが気がかりだなぁ…
亮平
亮平
蓮
蓮
亮平
亮平
いつか融ける愛でも。 俺は、蓮のこと愛せて幸せだったよ。
蓮
亮平が消えた。 俺のせいで。
俺が何も考えずに思いを伝えたせいで、 亮平が、いなくなっちゃったんだ…!!
蓮
照
照
照
照
蓮
康二
康二
辰哉
こんなことしたら怒られるかな。
亮平は真面目だもんね。 説教されちゃうかなぁ、笑
でもね、こうするしかなかった
あんなお別れなんて 俺は嫌だった
亮平と離れるなんて無理だったんだ
だからね、亮平──
蓮
蓮
俺は病院屋上の フェンスをまたぎ
その先へと、 一歩踏み出した。
🖤💚
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
コメント
13件
十数回読み直したけどやっぱり、これは泣いちゃいますよ、 あずさ様はマジの天才です、 神と称しても過言ではありませんよ?!
泣けるわ、、めめが屋上のところに行った時にMrsの天国流したらもう涙腺崩壊(snowmanの話なのに他のグループの曲選曲してすんません…)
まじ泣ける🥲 この続き見たいー…