トーマ
トーマ
足首にまとわりついている 大きな竜が
思い切り牙を立て 肉を引きちぎろうとしている
耐えがたい激痛
足枷を見てしまってから
そのおぞましさに 身がすくむ思いだった
もう少し 強く足を引き抜こうとすれば
そうすればするほど 釘がどんな結果をもたらすか
考えてしまうのだ
トーマ
おれは それ以上続けるのを やめた
勇気を振り絞り 足を引き抜けば勝てる
だがその対価は 想像もつかないほど
恐ろしいものだった
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
おれはこぶしで 床を殴った
進次郎
進次郎も
顔は笑っていたが
その表情には 弱々しさが浮かんでいた
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
おれは もう一度立ちあがり
部屋を見渡した
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
おれの頭の中の
これまでと違う領域が 光るような
そんな希望が見えた
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
おれはフン、と 一笑した
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
トーマ
トーマ
おれは天井の隅を 指さした
そこには不自然な窪みがあった
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
おれはアルラと名乗った男に
おい、と声をかけた
トーマ
アルラ
アルラ
アルラは自信なげに答えた
両膝を抱えるようにして 縮こまっている
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
トーマ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラは一瞬おれを びっくりしたような顔で見て
それからまた目を伏せた
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
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