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面白くてどんどんお話に引き込まれてしまいます😳 とっても好きなお話です!
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
アルラ
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラ
アルラは蚊の鳴くような 小さな声で喋る
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
アルラ
アルラ
アルラ
ぼくはアルバイトを終えて
アパートに帰ってきた
少し嫌な予感がした
誰かにつけられているのではないか
そんな奇妙な 疑念を抱いた
もしかしてと思い
寝室をくまなく調べた
すると
すぐにおかしな点に 気がついた
ノートパソコンの 上部に
見覚えのないレンズが 取り付けられている
ぼくは監視されていたのだ
1個だけではないと 察して
リビングとキッチンと玄関とトイレ あらゆる箇所を くまなく探して回った
カメラがまだどこかに あるのではないか
だが
その「違和感」に気づいたのは
その日が初めてだった
つまり
その日以前には 気づいてなかったということだ
ということは
カメラはその日のうちに 誰かが仕掛けたのかもしれない
ぼくは部屋の中を 歩き回りながら
他のカメラがないか 探していた
その時
ぼくは 「誰かに見られている」と直感した
部屋の中に誰かいると
部屋には人間が ひとり入れそうな
クローゼットがあった
恐る恐るそれを開けると
全身真っ黒な 人間の姿があった
やつは右手を ぼくの顔に翳した
真っ黒いパネルを 鼻っ面に押し当てられている感じだ
そしてぼくの意識は飛び
ここで目覚めた
アルラ
アルラ
おれの頭には アルラの話の中にあった
「黒いパネル」という言葉が いつまでもぐるぐる
回り続けていた
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
トーマ
進次郎
進次郎
アルラ
進次郎
進次郎
進次郎
アルラ
それを耳にした進次郎は
ニヤリと口角をつり上げた
進次郎
進次郎
進次郎
トーマ
進次郎
進次郎
進次郎
おれはパソコンに 向かって座り
デスクワークを 進めていた
どういう種の仕事かは 想像にお任せするが
キーボードを叩いて 文章を書いていた
その最中だったか
おれは背後に 誰かの目があるような
奇妙な恐怖感を覚えた
振り返るが そこには誰もいない
だが
閉めたはずのドアが
半開きになっている
何者かが部屋の中に 侵入してきたのだろうか
部屋をくまなく調べる
だがどこにも 誰もいない
取り越し苦労だったかと 思いながら
椅子に掛けた その時だった
部屋の電気が全て消えた
パソコンの電源まで 落ちた
かと思うと
背後に 「光源」が現れた
それは 巨大な顔に埋め込まれた眼球のように
あるいは二つの太陽のように
おれの目を眩ませた
かと思うと
ひとつの光源が近づき
おれの両脚に当たった
たちまち身動きが 取れなくなったところで
もうひとつの光源が 目が潰れるぐらい近づき
おれの顔に 何かをあてがった
そこでおれの意識は 消えた
そして
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
進次郎
おれはアルラと進次郎を 交互に見ながら
類似点が多いことの 意味を考えていた
トーマ
トーマ
トーマ
トーマ
進次郎
進次郎
トーマ
トーマ
トーマ
アルラ
アルラ
アルラが割って入ったのを受け おれは
トーマ
トーマ
あの夜
おれもパソコンに 向かっていた——