テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
7件
初コメ失礼します! 見るのがこんなに遅れてしまい大変申し訳ございません、、、 いつも拝見させていただいております!!アメさんがこんなにぐちゃぐちゃになってるの、可哀想でとっても好きです♡1人で悶えながら見ておりました。 大好きです((突然の告白
やばい すきすぎる。
presidentから誕生日に高い日記帳を買って貰ったから気儘に日記を書いていこうと思う
どのタイミングで書こうか... 何かが起こった時に書けばいいかな。それとも、なんでもない日の事を毎日書けばいいのか
正直迷うところだけど
取り敢えず最初の一ページはこんな事をつらつら書いてけばいいかな
てか、俺って結構飽き性だし
存在すら忘れそうだから一応デスクの目立つトコにしまっておくケド
でも他のヤツらに見られたくはないからやっぱ隠すべきか?
んー...
金庫の中にでも入れとくか
presidentには悪いけどまた使う時があればちゃんと使うよ
行が余ったから最後にpresidentが飼ってるあの太々しい黒猫、サイモンの絵でも描いておこう
◯/×
突然だが、今日鏡を見たら俺の目の色がグレーになっていた 信号の青は濃いグレー 空は曇りかと思えば晴れているらしい
青色が見えない
医者も原因不明で、突発性症候群かもって調査を進めてる
他の色はしっかり見えるのに青だけが見えない
よりによって一番好きな色が消えた
寂しいな
まぁ、いずれ治るさ
◯/◯
今日は良い天気らしい
国連の会議は退屈だった
空を見てもグレーばっかだ
流石に治るのか心配になってきた
グレーを見るのももう飽きたし
最高機密だからみんなには話せない ま、言う気もねぇけど
にしても、なんで青が見えなくなったんだろ...
×/×
一日中蠅の羽音が耳から取れない
ブゥーンブゥーンと、不快な音源を鳴らして俺の周囲を飛び回っている
頭痛や吐き気も酷い
そのせいで何度か国連の話を聞き損なった
少し目立ち過ぎたかな。いつも通りにしねーと気付かれる。気を付けよう
×/▷
遂に幻覚が見えるようになった
蛆が俺の身体を這いずり回って時折咀嚼する音が聞こえる
そんな訳ないって思っても、確かに俺を食ってる音がする
カナダに少しカマをかけて聞いてみたケド、俺は至って普通の状態らしい 蠅の音も鳴り止まない
だが、一番悲しい事は親父やカナダのグリーン・アイを見ることができなくなった事だ
俺の視界から緑が消えた
ランチボックスのサラダの色、グレーだったもんなぁ...
◯/▷
今日は医者にこう言われた
若しかしたら俺が死ぬかもしれないって
国の化身が死ぬ訳ないだろ!?って言ったけど、俺の健康状態がかなり悪いらしい
わからない
そんなの知らないぞ
身体がおかしくなり始めてる、、らしい
一応注射をして薬を飲んだ
緑が見えなくなった事を伝えたら、真剣な顔で今後について話された
しぬ、、俺、しぬのか?
実感が湧かない
死ぬわけ...ないよな
presidentにも、、、内緒にしとかないと
俺は...これからどうすればいいんだ?
▲/◯
今日は本部の屋上で日本といろんな事を話した
全部くだらない話だけど面白そうに聞いてくれた
うれしい
死んだら日本とももう話ができなくなるからな
今のうちに沢山話をしたい
って、俺は国の化身だぞ?軽々しく死ぬだなんて、言わない方が良いに決まってる
だけど...やっぱやりたい事は全部しておこう
後で後悔したくない
夜、酷く喉が渇いたから水を飲んだら喉が焼けるように激痛が走った
いたい
喋れるが、ナイフで何回も刺されたような痛みを感じる
それから...
電球の色が見えずらい
×/▶︎
今日はカナダにふわふわのパンケーキを作ってやった
俺らしくないって?意外と俺料理出来るんだぜ
メープルを死ぬ程かけてたけどメチャクチャ美味しそうに食ってくれた
「また作って」って笑顔で頼まれたけど
その“また”はいつか来るのかな
来て欲しいな。コレが最後はやっぱ寂しいぜ
夕方にかけて蠅の音が強くなった
仕事がない日はなるべく外出する日を控えた方が良いかもしれない
夜中、ズルズル蝿が這いずり回る音で目を覚ました。ついこの前まで足や背中にいたのに脳みその中まで入ってきやがった
魘される
眠れない
◯/♢
ふらっと寄ってみた花畑に日帝ちゃんとパラオがいた
どうやらパラオが日帝ちゃんに花冠を作っている最中らしい
日帝ちゃんに声をかけたら少し驚いて、「お前も来い」って手招きされた
最近皆俺に優しくないか?
いつもは、なんか、もっと雑な気がする...
ww
別にいつも通りでも良いんだけどなぁ
でもやっぱちょっと嬉しいかもな
パラオが花冠を二つ一生懸命作ってた 俺が来ると何の躊躇もなくその一つを俺にプレゼントした ありがとうBaby boy
ただ、殆ど花の色がわからない 敢えて聞けば花の種類まで教えてくれた 2人は物知りで優しいな
...
黄色が見えなくなった
これじゃあ...陽の色さえわからない
それに、多分鼻も効かなくなった 日帝ちゃんが言うには辺り一面良い匂いがするらしい 全く、嗅覚もイカれてきたか
夜、蝿や蛆と共に腐臭もしてきた 戦時中何度も嗅いだあの腐った臭いだ やってられないな 頭の中で奴らがダンスしてやがる
ここまで酷い幻覚は聞いたことがない
ふと手を見れば蛆だらけ 蠅もたかってやがる
流石に吐いた
変な鈍痛も多い
ハンマーで思いっきり頭をブン殴られたかんじだ
、、、
もう寝よう 酒でも飲めばすぐ忘れる
⭐︎/◯
会議に行ったら何故か皆珍しく俺を心配する
国家機密だから絶対にバレていない筈...
それにグラサンかけてるからわからねぇと思ったんだが
変な奴らだな~
あと、ロシアが色々俺を気にかけるようになった あのロシアがだ 何か勘繰っているようにも見える 「何を隠している?」 って、そんな表情だ
心臓に痛みが走るようになった
鷲掴みにされた感触だ
苦しい
息ができない
酸素が足りてないからかボーッとする事も多くなった
それで会議での発言が上手くいかなかった
最近、調子...悪いな
今日初めて生暖かい変な液体が口から出た
何かわからない
匂いも味も色も
そう言えば味覚がなくなった コーヒーの味がしない
苦味も感じない
×/▲
今日も死骸にたかる虫どもに身体を蝕まれる 死体のように身体が動かない 眠れない
朝になってようやく動かせるようになった
コーヒーの味も、空の色もどうだったか遠い記憶だ 思い出せない
信号の赤色だけが眩しく見える
映画のワンシーンのようなかんじだ
フランスが今日なんかの記念日で真っ赤なドレスを着てきた 「どう?」と聞かれて焦ったけど、「今日は一段と綺麗だ」って言うと恥ずかしそうに俯いていた 勿体ぶって色を聞いたらそれも教えてくれた でも、やっぱ少し怪訝そうな顔をしていた 、、、haha...まあそうだよな
それから、ロシアとソ連に酒を奢った ソ連が久しぶりに家から出てきたから 話を聞けばロシアもロシアで大変なのがよくわかる ソ連もあんま過去の事を引き摺ってなくて、意外と話が合った それでずっと柄にもないケド、酒を飲みながら話をしていたらいつの間にか2人とも酔い潰れていた しまった 俺はもう酔いも感じないんだった
帰って水を飲んだら喉が焼けた いや、焼けるような痛みだ またか
口に虫の感触を感じる
血や細胞まで虫に喰われる
不快な音どもに喰われる
首が締まる感覚もある
呼吸が浅い
空気が足りない
★/◯
水中の中にいるようだ 息ができない 今日も虫に喰われた
×/#
喉が渇く 水 水が欲しいのに 喉が焼ける
遂に赤も見えなくなった
信号は灰色に 夕日も見えない
昼頃から虫に喰われ始めた
身体を貪り蠢いて皮膚を喰い破る
今日久しぶりに会議に行った
そしたらG7や中国、ロシア、旧国の奴らまでもが俺を拘束しようとしてきた
国連も勘が良い 気付かれたか? わからない 今日「色が見えるか」問われたから適当に言いくるめて逃げた
明日からもう行けないな...
鏡を見れば虫がいる
また喰われる
だれか ...
今日も眠れない
◯/@
一睡もできなかった
朝食 殆ど食べれないが無理矢理口に入れた ダメだ すぐ吐いちまう
虫が今日もうるさい
身体中喰われて、腐臭もとっくの昔に慣れた
細胞ごとゆっくり腐り落ちていく
世界は白黒のままだ
隈が酷い グラサンは取れないな
会議にこっそり行ったらなんだか皆真剣な様子で話し合ってた
いつもならくだらない話ばっかしてるのに、直近でそんな大事な話ってあったっけ
気配を消すのも気力を使う 内容を聞きたかったけどこれ以上はバレそうだったからすぐに身を返して戻ってきた
だけど気付かれて咄嗟にソ連が鎌を振りかぶって、衝撃で右手ザックリ切れてた
ソ連はひどく狼狽して、ずっと謝ってた なんだそれ笑 お前らしくねーじゃん このくらい、喧嘩した時の方がもっと酷かったぜ?
直接の痛覚を失っても鈍痛が酷い クソッタレ
急いで逃げるように帰る時 雨が降った
このまま__
まだ死ねない
俺は大丈夫だ
◯/▼
全身が焼かれたようにあつい 呼吸が...
見ると火傷みたいなのができてた
今日から部屋に篭るようにする
×/⭐︎
今日も喰われる
かんかくがない
★/⭐︎
いつになったら虫がいなくなる?
いつになったら俺の感覚が戻る?
色が戻る?
もう何もわからない
なんなんだよ...もう
記憶も曖昧になってきた
国連やみんなから手紙が届く
ごめん、それを見るほど余裕はないんだ
苦しい
★/▲
いきができない
くるしい
俺の身体が違う誰かの身体みたいに感覚がないくせに痛みは変わらずに酷さが増している
しかいがボヤけてきた
みずものどを通らない
身体の震えも止まらない
書くのさえ億劫だ
くすり、、、くすりを飲まないと
注射をしてもきかない
くすりがほしい
俺、、ほんとに、しぬの、かな
このまましぬのは、やだ、な
★/▶︎
ねむい
いつごろからだっけ... マトモに眠れなくなったのは もう何も食べれない 随分痩せた 古傷が今になって痛み出した
夜、水を飲んだら味がした
甘い味が
その後横になっても眠れないから、虫に喰われながらまた水を飲んだ
ああ、、
たくさん吐いたよ
濃いグレーで、トイレがビチャビチャだ
洗面台も、おんなじ色
なんだっけ、これ、、、
気が付けばそんないろで埋め尽くされてる
わからない
息のヒューヒューする、、ほんの少しの息づかいが聞こえる限り、まだ、、大丈夫...。治るよな、、。この俺が死ぬはず、、、ねぇよな
あー、、最近誰とも会ってない まあ、、、会う気力も、こんな状態を見せるわけにもいかないけど
アイツらの顔も、、みてないな
ペン、も、うまく...持てない
★/▼
いたい
いたい
いたい
だれか
いやだ
しにたくない
くるしい
まだいきたい
いきていたい
しぬのがこわい
だれかそばにいてほしい
でも、、うつるかもしれねー、、し
おれ、こんな、、がりがりだったっけ
ほうたいも、、どこだったか...
うま、く、、たてない
なにも、、なにも、ないんだ
おれには、もう、、、なにも...
___
★/@
みずをのんだ
まだいたい
☀︎/★
今日は恐ろしく体調が良い 眠気もない 身体中痛くもないし、虫もいない ただ色は戻らなかった 大丈夫だ きっとすぐ良くなる兆候だろう
はは、本当に、、よかった
幻聴じゃない
現実だ
俺は治る
大丈夫。やっぱり死ぬ事はないんだ
明日はしっかり会議に出席しよう
☀︎/☀︎
青が、俺の、目が青い 最初に忘れた色 思い出せなかった色 今日は一際綺麗な空が広がっていた 他の色は見えないけど、そんなことどうだって良い 俺の青が帰ってきた! 青はこんな色だったか これをなんて言葉で表せば良い?
眠くないし昨日と同じく虫もいない 痛みもない ものをマトモに食べれる 呼吸ができる 喉は無事だ ペンが持てる 視界はクリアで息がつづく
やっぱり俺は大丈夫だったんだ!
アイツらには要らない心配をかけたな
後で沢山奢ってやろう
今日は特別な日だ!
酒でも飲んで祝いたいくらいだ
そうだ!、先に展望台に行って一度真っ青な空を見てこよう
時間はたっぷりある
今はただ空を見たい
本当にいつぶりだ?こんなに調子が良いのは 気付けば青色がなくなってから俺の身体がおかしくなったんだっけ じゃあもう安心だ
他の色は徐々に戻ってくるだろう
今日やりたい事は沢山ある
明日も明後日も予定で埋まるだろうな
大統領と食事会をして、国連の会議に出席して、G7のみんなに酒でも奢ってやって、ロシアや中国とくだらない話でもして、親父やカナダとドライブでもしよう
そうだな、その後の予定はまた明日にでも考えておこう
今日は本当に良い日だ
ふふ、楽しみだな
でも今はとにかく
透き通るような 青 を見たい
カリカリカリ...
アメリカ
アメリカ
アメリカ
ビチャッッ゛!!
アメリカ
アメリカ
アメリカ
仮眠を取ろう
ちょうどベットもすぐ近くにあるし
近くにベットなんてあったっけ...
ドチャッッッッ゛‼️
アメリカ
彼の遺体はもう既に コンクリートとより冷たかった
空も見えない 大統領管理下の小さな執務室の中で
部屋には強固な鍵が掛けられていた
彼は衰弱して血反吐を吐きながら、出血死した
悲鳴も上げず、弱音も吐かず
静かに床に倒れて
心なしか、口元には笑みを浮かべていたという
部屋の内部は腐った血と臓物の臭いで溢れかえっていた
しかし妙な事に
一匹の虫も寄り付いていなかった
そのため
遺体は腐敗せず、綺麗な状態だった
彼のグラサンは「例の日記帳」の横に
大切そうに置かれていた
以下 『🇺🇸最期の手記』 最終章:“没した星条旗” 著者 チャールズ・スヌーピー (200×〜4×××)