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此の時間は仄暗くて 、 個人的に凄く好みの空 。

時を待たずに空の顔を変える 。

今日は午前中に 雨音が響いていたから

カラッと変わった空が好きだ 。

君と帰るのも日常に 成った今日は君も天を仰ぐ 。

晴哉くんも空が好きなのかな

なんて自惚れた 考えに行きつく 。

火照る可愛く無い顔面が もっと嫌になる 。

でも今は沈む日で 紅くなるのは気付かれないのが

今の空の好きなところ 。

晴 哉

夕立降りそうだな

私が視界にいれた空とは 裏腹に晴哉くんが見詰めた空には

薄暗く他より一層厚い雲が 空を覆い始める 。

私達の歩幅も大きく 速くなりつつある 。

茉 陽

そうだね 、
今日は早めに帰ろう

地面と不満を 蹴飛ばすように歩く 。

ローファーに小石が 入る感覚が鬱陶しい 。

もう少しで終わる此の時間が

惜しくて 、嫌で 、 気持ちが狂う 。

晴 哉

茉陽はどっちで曲がるっけ

あれ 、と首を傾げる 。

偶に魅せる可愛らしさが 自然と私を笑顔にさせる 。

けれど ‘ 何笑ってんの ’ と 毎回怒られるから気をつける 。

自分の口角が上がってゆくのは 可笑しいかな 。

茉 陽

次の角で曲がる 、よ?

口角を抑えていた所為で 語尾も可笑しい 。

今の私は兎に角可笑しい

自分でも恥ずかしい位 自覚してる 。

晴 哉

じゃ此処で

茉 陽

うん 、またね

正直他人の生死とかで 泣いたりできない 。

だけど君は一緒に居たいから 、

‘ さようなら ’ でも ‘ ばいばい ’ でも無く

またね 、って笑顔で 言うのは忘れない 。

また逢える事が 、また話せる事が 、

また一緒に帰る事が 何より嬉しくて

私は晴哉くんと ‘ また ’ を 待ち侘びているから 。

そんな私の美学

晴哉くんには届いて無い と解っていても 、

晴 哉

ん 、また明日

そう返す君が居るから 醜い勘違いを起こす私が 、

夕日に紛れて頬を 椛のように紅く染める 。

醜い私が君を見詰めて立ち尽くす 。

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