1.B子
とある小学校に、A子のB子というとても仲の良い 女の子がいました。 2人は、学校ではもちろんのこと、 放課後も毎日一緒に遊んでいました。 お互いに荷物を置きに家に帰りました。 A子の両親は共働きで兄弟もいないので、いつも家に帰っても 1人。 そんな時はいつも一緒にいてくれるB子は とてもありがたい存在でした。 家に帰ってすぐに荷物を置きに、家を出ようとすると 家の電話がなりました。 電話に出ると、相手はB子でした。 「もしもし」 「………………」 「もしもし?」 「わたし、B子。今日は用事が出来て遊べなくなったの。 ごめんね、また遊んでね。」
B子との約束がなくなり、ガッカリするA子 すると、いつもよりも仕事が早く終わったという 母親が帰ってきました。 なんだかんだ、いつもと様子が違う母親が、気になって A子が訪ねると…… どうやら母親は、帰り道の通りで交通事故の現場を見てしまった その交通事故は、酷いもので被害者は大型トラックに引きずられ亡くなったそう。 次の日学校で、その事故の被害者がB子だったということを A子は知ります。 1ヶ月経ってもA子は立ち直れませんでした。 あんなに元気だったA子はほとんど喋らなくなり学校も 休むようになりました
その日もA子は、学校を休み1人で家で寝ていました。 お昼の13時頃、インターホンが鳴りA子は起きました。 親もいないので家にはA子1人、誰とも話したくないので無視してましたがしつこくインターホンはなり続けます。 仕方なくリビングにあるモニターを見て見ると、 映っていたのは赤いフードを被った子供のようで、しかも 異常に痩せ細っていました。 A子は「だれ?」と尋ねましたが返事はありません。 マイクから聞こえてくるのは、まるで喉に痰が絡んだような 息の音だけ。 さすがに気味が悪かったので、警察に連絡しようと思ったその時
その子供には両腕がありませんでした。 そしてフードだと思っていたものは、顎から上がひしゃげた 頭だったのです モニターを見るとソレは家の中に入ろうとしています。 どうしていいか分からずパニックになったA子はその場に うずくまり そのまま気がついた時には床に倒れていました。 意識を失っていたのでしょうか。
部屋の中やモニターを見回しましたが、ソレはいませんでした。 その時になって、A子は気づきました。 あの子供が来ていた服が、事故当時のB子と全く同じだったことを
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