会長!
そう、学校で言われる彼は、誰にでも優しくて頼りにされている、そんな人が
幸登
恋〜
幸登
血頂戴〜
吸血鬼だなんて誰も思わないだろう
幸登
お腹空いた
恋
そこにパンあるからそれ食べて
幸登
ヤダ!
幸登
恋の血がいい!
恋
こっちがヤダわ!
幸登
恋の血がなかったら俺いけていけない!
と、言ってくる彼は私の彼氏なんだけどね、
恋
アンタに血あげたら私が死ぬわ!
幸登
それも困る!
恋
じゃあ我慢して
私が彼が吸血鬼と知ったのは、
恋
いっ……
幸登
大丈夫?
私がボーッとしていたら紙で指を切ってしまったときのこと
恋
えーと絆創膏絆創膏
幸登
指貸して
恋
え?
チュッ
恋
………ツ///
幸登
ん、美味しいね
恋
ゆき…と…?
目を真っ赤にした幸登が私の指を舐めた
幸登
俺さ、隠してたけど、
幸登
実は吸血鬼なんだよね
と、言うことだ。そこからお腹空いたと言えば、私の血を求めてくる
幸登
早く!血!
恋
そんなに血が欲しいなら他の子の血吸えばいいじゃん!
幸登
ヤダ!俺は恋の血がいいの!
恋
幸登は私を殺す気?
幸登
………
幸登
そうじゃないけど!でも、
幸登
恋の血が好きだから…
恋
そ、そんなこと言われても、
幸登
お願い、
恋
うぅ、
幸登
恋が死にそうな時は俺が血をあげるから!
そんなことできるのか、とツッコミたいが、
恋
はぁ、
幸登
やった
私がため息をついたら負けだ。それを幸登はわかっている
幸登
いっただっきまーす!
ガブッ
恋
うっ、
幸登
美味かった
幸登
やっぱ恋の血は最高だね
恋
ゆき……と…
幸登
ありがと、恋
バタッ
幸登
恋⁉️
恋
ん…
幸登
あ、目覚めた?
幸登
その…ごめん……
恋
もう、大丈夫だからいいよ
幸登
そっか……
幸登
………
幸登
れ、恋は俺のこと嫌い?
恋
なんで?
幸登
いつも、俺が血もらってるから
幸登
恋は迷惑かな?って
恋
正直言うと迷惑だよ
幸登
っ……
恋
でも、私が幸登を好きになっちゃったからしょうがないんじゃない?
幸登
恋……
幸登
大好き!
恋
私の血だけでしょ?
幸登
ううん、
幸登
恋の全部大好きだから
恋
ホント?
幸登
うん!
幸登
今度からは恋が倒れないくらいにするから!
恋
出来るだけ吸わないで
幸登
……はい







