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私はタイロン
妹がいる
でも……自分は出来ない子
妹は運動、勉強、魔法なんだって出来る
……自分は何も出来ない
勉強、運動、魔法だって
もし、お父さんがいたら、間違いなく妹を愛すに違いない
……
でも…それは全て大神様の仕業だとわかってる
自分は全ての奇病にかかっている
みんなには利き手病になっているとしか言っていない
自分は両利きだったから、それがどちらともつかけなくなった
杖を持つのに両方の手で持たないといけないし、字もかけない
頑張ってる、頑張ってる!
なのに
みんなが知っている「愛」を
自分だけが知らない
お父さんが眠ってから、お母さんが亡くなった
お母さんの姉、妹にそれぞれ預けられた
自分は姉の方だった
……だけど
毎日殴られる、蹴られるさんざんだ
そして、地下に閉じ込められる
……だから食べ物のことなんて知らない
最初は辛いと思ったけど…そっからは何も思わなくなった
逆に死を楽しみにしていた
だって自分がいてもいらないもん
数年がたって学校が始まるようになった
……やっぱり
自分を馬鹿にする人が多かった
先生もだ
「お前汚𝗐𝗐𝗐」
「あっち行けよ𝗐𝗐𝗐」
「貧乏人なら仕方ないですね𝗐𝗐𝗐」
「お前死ねよ」
「親いないんだよね、可愛そうでちゅね𝗐𝗐𝗐」
……辛くなって辛くなって
我慢できないから……
1度死んでみようと思った
死ぬことに憧れを抱いてたから楽勝だよ…
でもね…
その憧れが自分をさらに闇に落とすことになるなんて……
妹が一緒にイーストン魔法学校に行こうと言った
……あの日以来、学校に行ったことがない
でも……怖いから断ったのに
なんでか、ここに来た
神格者試験でも妹が神格者になった
あぁ……情けない
そう思った…だけど…妹がこっちに来て
お姉ちゃんもって
妹だけだよ
そういった……でも
寂しいから一緒に来て
……何が寂しいよ
自分より……幸せな癖に
妹からポロッと声が出た
小さい頃一緒に暮らせれなかったから
……黙るしかなく、そのまま、自分も神格者にされた
その後、神格者になったものの、いじめが悪化した
…神格者のみんないは言えない
迷惑だから……でも
あの子だけは違った
「リボル、今日も来たのか……」
「来ただけだ」
「何をしに」
「なんだろう」
「君の弟神格者になるんだって」
「そうか」
「リボル、君は『愛』ってこと知ってるの?」
「知ってる、説明出来ないけど」
「そう」
「じゃあ、『本物の幸せ』は?」
「なんだそんなもんか」
……コレが特別神格者になる前の話
自分はなってない…
本物の幸せってどんな幸せ?