テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
珍しく校内を歩き回る 。
数歩歩けば目まぐるしく 景色が変化していく 。
いる人が違えば 、 出会いが違えば 、
雰囲気も全て変わる 。
其れがよく解るのが 此処だった 。
私は正直苦手だ 。
目が回るように変化するのも 苦手とするが 、
大前提に人がいるという事が苦手 。
吐き気を催す 気がしてならない 。
でも制服を着崩したヒトを 見て其れは一変した 。
茉 陽
晴 哉
何方もハテナマークを 付けた話し方 。
此れでは会話に成らない 。
私は少し前のめり気味で 話しかけた 。
茉 陽
晴 哉
‘ 始めて来た ’ という言葉に違和感を覚える 。
教室の外に示された学年は 私と同じな為同い年だ 。
という事は学校ヘ入学して 1年と約2ヶ月 。
其の中で一度も来ていない という解釈で合っているだろうか 。
茉 陽
晴 哉
YESかNOの前に 理由を答えられた 。
此れは恐らく来ていない 。
ドラマの中だけ かと思っていたから 、
こんな人初めて見た 。
茉 陽
晴 哉
茉 陽
本当に何でも無い 。
でも此れでどんどん 此のヒトを知りたくなる 。
旋毛から足の先迄 、 注視してしまう 。
そんな事をしてる自分が気色悪い 。
茉 陽
晴 哉
此れ以上自分の醜さに 気付きたくなくて 、
心と心臓が持たない気がして 、
会話を終わらせ 後ろを向き一歩出す 。
早歩きに成る位動揺している 。
貴方と居たら私 狂ってしまいそうだと
感じさせられる想い出に成った 。
否 、こうして想い出に している事が可怪しくて
其れは瞼を下ろして 見えぬようにしておこう 。
きっと其れが良い