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偽りの姫と王子(姫Ver.

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偽りの姫と王子(姫Ver.

1 - 偽りの姫と王子(姫Ver.

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2019年02月09日

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物心がついた時からそうだった

あんたって子は!

お前ってやつは!

言い返すだけ無駄

元々、私は王族でもなんでもない

子供ができなかった今の両親が買った 子供でしかない

言い返せば殴られる

何も言わなくても殴られる

だから、ただ謝って謝って

怒りが収まるまで許しを乞う

私はただの人形

国の政治のための人形

そんなある日、人形に仕事が……

政略結婚という仕事が来た

王子

初めまして、お姫様

とても綺麗な笑顔をうかべる人だった

お姫様

初めまして、王子様

そこからはトントンと 私たちを置いて話は進んだ

半年後

私達は結婚した

最初は二人とも形ばかりの笑顔を 浮かべた

けど、気が付けば 私にはなかった感情ができた

楽しい

嬉しい

幸せだった

そんなある日

うぁぁぁぁー!

王子

姫!

お姫様

キャー!!

一瞬の出来事だった

王子様が死んだ

私をかばって…………

お姫様

いや、、、、

お姫様

いや、、、、

お姫様

なんで…………

お姫様

いやーー!

お姫様

ヤダ、ヤダ、ヤダヤダヤダヤダヤダヤダ

お姫様

ああぁぁ、、、、

気がつけばお城だった

王子が死んでから 随分たっていた

何もかもが嫌になった

楽しかったお茶の時間も

一人で寝る時間も

ああ、そうだ………

死ねばいいんだ………

腕を切った、脚を切った

何度も何度も

最後に首を切った…………

侍女の声が聞こえる気がした

悲鳴が聞こえた気がした

お姫様

王子様…………

王子

………!!!

下はてんやわいや 革命の危機

上は花が綺麗に咲き誇る

幸せな、真っ赤な道

読んでいただき ありがとうございます

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