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物心がついた時からそうだった
母
父
言い返すだけ無駄
元々、私は王族でもなんでもない
子供ができなかった今の両親が買った 子供でしかない
言い返せば殴られる
何も言わなくても殴られる
だから、ただ謝って謝って
怒りが収まるまで許しを乞う
私はただの人形
国の政治のための人形
そんなある日、人形に仕事が……
政略結婚という仕事が来た
王子
とても綺麗な笑顔をうかべる人だった
お姫様
そこからはトントンと 私たちを置いて話は進んだ
半年後
私達は結婚した
最初は二人とも形ばかりの笑顔を 浮かべた
けど、気が付けば 私にはなかった感情ができた
楽しい
嬉しい
幸せだった
そんなある日
賊
王子
お姫様
一瞬の出来事だった
王子様が死んだ
私をかばって…………
お姫様
お姫様
お姫様
お姫様
お姫様
お姫様
気がつけばお城だった
王子が死んでから 随分たっていた
何もかもが嫌になった
楽しかったお茶の時間も
一人で寝る時間も
ああ、そうだ………
死ねばいいんだ………
腕を切った、脚を切った
何度も何度も
最後に首を切った…………
侍女の声が聞こえる気がした
悲鳴が聞こえた気がした
お姫様
王子
下はてんやわいや 革命の危機
上は花が綺麗に咲き誇る
幸せな、真っ赤な道
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