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怖い話〜私が引きこもりになった理由〜

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怖い話〜私が引きこもりになった理由〜

1 - 怖い話〜私が引きこもりになった理由〜

♥

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2019年11月07日

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私は大学1年生で精神的に参ってしまった

要は引きこもりだ

紗由美

あ…またあの男からだ…

私が引きこもりになってしまったのは大学の先輩の友達である於保裕太という男が原因だった

先輩

紗由美ちゃん!

紗由美

あっ、先輩。どうしたんですか?

先輩

あのさ、俺、前に於保裕太って言う名前の友達がいるって言ったの覚えてる?

紗由美

はい。覚えてますよ

先輩

そいつがさ、紗由美ちゃんに会いたがってるんだけど、会ってやってくれないかな

私は先輩のことが好きだったから、先輩の言うことを断りたくなくて会ってみることにした

けど、これが私が引きこもりとなる原因を作ることとなってしまった

私は先輩から教えて貰った連絡先で裕太さんにLINEしてみた

紗由美

あの、裕太さんですか?

裕太

おぉ、君、紗由美ちゃんだね?いつも君の先輩から話を聞いてるよ〜。

紗由美

あはは…先輩、なんて言ってるんですか

裕太

すごく素直で可愛い子ってよく言ってるよ

紗由美

(やばい、めっちゃ嬉しい!!)

裕太

突然だけど、今週の土曜日空いてない?

紗由美

(え…?いきなり過ぎない?まあ…暇だしいっか)

紗由美

空いてますよ〜

裕太

本当?!じゃあ、どっか行こうよ

紗由美

いいですけど、裕太さんは彼女とかいないんですか?いるんだったら浮気と思われると思うのでダメですよ

裕太

彼女なんていないよ〜。作れるなら欲しいけれどね

紗由美

(なんか…私、絶対この人と気が合わない気がする)

そして迎えた土曜日。

私は裕太さんとLINEで話した通り、十時に〇✕△駅に行った

5分くらい待って、裕太さんが待ち合わせ場所に来た

紗由美

(うわっ。待って、予想はしてたけど…ファッションセンス0だし顔も正直言って好みじゃない…。しかも、雰囲気もなんかおかしい…)

裕太

紗由美ちゃんお待たせ!!待った?

紗由美

い、いえ!!全然待ってないですよ。今来たとこです

裕太

そっか〜。なら良かった

裕太

(この子、顔かわいいしオシャレだし、絶対いい獲物だな)

その時に見たニヤケ顔は忘れない。

気持ち悪い程に口角が上がっていて、ヨダレが今にも垂れそうだった

紗由美

じゃ、じゃあ、どこ行きます?

裕太

僕の家に行こうよ

紗由美

え…それはさすがに…

裕太

遠慮しなくていいよ

紗由美

(いや、遠慮とかじゃなくて、行きたくないんだけど。絶対ゴミ屋敷でしょ)

裕太

ここから5分かかるかかからないかくらいだから、早く行こう

紗由美

でも、家は…ちょっと…私たち、初対面ですし…

裕太

(ちっ。なんか面倒くさそうだな。薄々勘づかれてるのか?)

裕太

いいじゃーん。こっちおいで

紗由美

(うわっ、手繋いできた…最悪…)

こうして私は裕太さんに腕を引っ張られながら裕太さんが家だと言い張る草原に来た

裕太

ここが僕の家だよ。広いでしょ

紗由美

(こいつ、頭逝ってるでしょ?!ここは家じゃない。草原じゃないの!!)

紗由美

広い…っていうか、ここ…家じゃないですよね…

裕太

今から騒ぐなよ、小娘

紗由美

…え?

そう言うと裕太さんは何やら怪しい光に包まれた。

そして、怪しい光が消えたと思ったら…姿が変わっていた

紗由美

ぎゃあああ!!

裕太

怖がらなくていいんだよ〜?アハハ

裕太

イツマデモ一緒二イテクレル?

背筋がゾッとした

けど、私が死を覚悟した時、ある人が私を救ってくれた

先輩

裕太。やめろよ。

紗由美

…!!先…輩…?!

先輩

ごめんね紗由美ちゃん。こんなやつのせいで怖い思いさせちゃって

紗由美

なんで…この姿でも裕太さんだって分かるんですか?

先輩

一応、長い付き合いだからね。裕太に裏の姿があるのは知ってたよ。裕太。お前は俺の大切な人を傷つけた。悪いが縁を切らせてもらうよ

裕太

ナンデ…ナンデソンナコトイウノ…?友達デショ…?

先輩

理由はもう述べたはずだ。紗由美ちゃん。行こう。

私は先輩に手を引かれ、すごく幸せな気持ちになっていた。それなのに…

グサッ

先輩

う…

紗由美

先輩!

裕太さんは化け物のような姿のまま、先輩にナイフを投げつけた。私はこの時の先輩の姿がずっと頭の中に残っている。裕太さんの投げたナイフは先輩の後頭部に突き刺さり、後日、先輩は死亡が確認された

なのに私は生きていた

先輩が私を守ってくれた

裕太さんも、先輩を死なせるつもりはなかったようで、後頭部に刺さったナイフを見て、少し焦った様子をみせ、救急車に運ばれて行った先輩をみて目に涙を溜めていた

ねぇ、先輩。

私はあなたを忘れることはありません

そんなことがあって、私は引きこもりになってしまった

しかも、あの出来事のあとも裕太さんは連絡をしてくる。

今もほら、LINEが来た

裕太

ねぇねぇ、この前はほんとにごめん。

裕太

でも、できることなら、僕を許して欲しいんだ。

裕太

そして、もう一度会って欲しい

紗由美

何言ってるんですか?私はあなたを恨んでいます。私は人殺しと会うほどバカじゃないので。それに、あなた逮捕されてないんですか

裕太

されたけど〜、脅して釈放してもらったよ

紗由美

最低…!あんたのせいで先輩は死んだのよ?なのに反省も出来ないわけ?!

裕太

反省はしてるよ。けど、あいつも僕のこと捨てようとしたしね〜。殺すつもりはなかったから、僕が逮捕される筋合いはない

紗由美

酷い…酷すぎます!それに、先輩が来なかったら私を殺そうとしてたんでしょ?!

裕太

そうだね。僕は誰でもいいから殺したいんだ。けど、あいつだけは殺すつもりなかった…。

紗由美

なら刑務所で罪を償えよ!

裕太

それは嫌だよ。刑務所なんて狭いし、おどろおどろしいし

紗由美

なんなのほんとに…!!

紗由美

(先輩もあの時私を助けなければ良かったのに…!私…先輩が死ぬくらいなら私が死にたかった…)

裕太

ねぇ。お願いだよ。僕とあってくれよ。君を殺したいんだ

紗由美

…直接言うのは素直でよろしい…なんて言うとでも思うの?!私はあんたとなんか会わないし、家からも1歩も出ないから!

紗由美

ほんとにしつこいし最低な男…!

私は裕太さんを許すことはないだろう

先輩。空で見てくれてますか?

私…辛いけど先輩の分まで頑張って生きます。だから…空から見守っててください

END♥️

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サイテーやなあいつ

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