無我夢中に声を追うと、ある場所に着いた
そう、ここも君と沢山話した場所だ
相変わらず人は居る。
君は“物語”が思い付かなくなると、決まって此処に行った。
あのベンチに座って、君の横に座って、君が物語を描く(えがく)のを見ていた。
あぁ、君と来た所を来ると君との思い出しか蘇ってこない。
いつの間に私はそんなに君を大切に思う様になっていたのだろうか。
君と出会って私は変わった。
君の物語に出会って私は変わった。
その物語が私は大好きだった。
物語を書く君の横顔も大好きだった
いつから私は君と会わなくなっていたのだろう
イヤ、会えなかったのか
私は会いたかったのに、
君がそうさせてくれなかったんだ。
なら
君に会えるかもしれない、この希望に賭けて私は君を追いかけよう。
…この手紙さえ来なければ、私は思い出の場所に来る事も無かっただろうな
何で……急に手紙をくれたのだろう
私はそれだけが不思議だ。
このまま、君が居るだろうと思う場所へ行くと、“何か”がわかってしまいそうで怖い。
だけど、君がくれた希望を持って私は君を追わなければいけない。
そして、私はまた1歩足を進めた
君が待つ場所へ
コメント
2件
ましろ へ 思った感じになってて良かった。 まだ続くよ
ああ……せつな←