誰も、死んだ後のことは知らない… いつ、死ぬかなんて、わからない。 明日が必ず来るとは限らないのだ…
天音
おっはよー!
悟
おはよ
悟
今日も元気だね
天音
うん!
悟
天音、明日あいてる?
天音
うん、あいてるよー
悟
そっか、良かった
悟
忘れてなくて
天音
もちろん、記念日だもんね!
悟
あぁ
悟
明日どこ行きたい?
天音
え!どこでもいいの?
悟
あぁ
天音
じゃあ、公園!
悟
好きだな
天音
大切な場所だから!
悟
あぁ、そうだな
悟
じゃあ、また明日
天音
うん、また明日!
天音
明日楽しみだなー!
天音
早く明日にならないかな!
横断歩道をわたる… 信号は、確かに青だった… 突然、横からトラックが走ってきて…
……ドン!
天音
ぁ…あぁ…
遠退いていく意識の中、最後に見たのは、私を轢いたトラックが走り去っていく、姿だった…
死神
あの…
天音
ん?
天音
え?
目を開けるとそこには見たことのない、黒いローブを着た、弱々しい男?が立っていた…
天音
え?え?
死神
あの、
死神
あなたは死にました…
死神
残念ですが…
天音
え!?
死神
で、でも!
死神
四十九日間は、人間界を観てまわれますから!
死神
大丈夫です!
天音
え?あ、はい…
死神
もう肉体は、ありませんが…
死神
すいません…
そう言って、黒いローブの男?はすっと消えていった…