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空鷹

3 - 第3話 助けたいのに…

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2024年02月11日

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神奈川 上空

龍心は何事もなく神奈川の上空を飛行していた。

うむ。野宮一尉、今どの辺だ。

後部に座っていた美月が地図を取り出しサシを使って計算する。

美月

飛行時間と向きを考えると…ちょうど神奈川上空かと。

よし。上出来だ!三ツ川三佐。

龍心

ハハ…。ありがとうございます。

それじゃあ、操縦を変わろう。

龍心

分かりました。ユーハブコントロール。

アイハブコントロール。

翼が操縦桿を握り龍心は操縦桿を離す。

龍心

ふぅ…

美月

お疲れ様です。三ツ川三佐。

龍心

あぁ。ありがとう…

龍心はコックピットから外を見ていた。

龍心

神奈川の街並みも…美しいですね…

あぁ。そうだな…

やがてヘリは神奈川を通り抜け東京の上空を飛行する。

龍心

ん…

龍心が東京にそびえ立つビル群を見ているとビルの高層階がゆ〜らゆ〜らと揺れていた。

龍心

機長…ビルの高層階が…

揺れているな…しかし、この程度なら震度4もいかないだろう。

その時、ビル群が‪大きく揺れ出す。

龍心

機長!!

なっ…

東京の地盤がまるで波を打つかのように大きく揺れていた。電線が破裂し火花が散る

その時、ビル群が倒れだす。

あぁ…なんてことだ…

龍心

ん?

龍心の携帯に緊急地震速報が入る。

龍心

機長!地震です。

この揺れの特徴…まずいッ!

ドゴーンッ!!!

東京の地盤が急に下がる。揺れに耐えていたビル群が耐えきれず崩壊しだす。

龍心

これって…

都市直下型地震か…

龍心

機長!我々はこのまま救助任務に移るべきです!

しかし…まだ自治体から要請も出ていない…

龍心

しかし!あそこには助けを求める人たちが!

ダメだ…それに、今回は飛行訓練のみ想定していた…だから担架も応急処置道具も持ってきていない…

龍心

そんな…

美月

機長…どうするんですか…

…基地に帰投する。

龍心

機長!

やむを得ない…

龍心

!ッ…

龍心は黒煙が立ち上がる東京の街並みを歯を食いしばりながら見ていた。

龍心

…なんで…

航空自衛隊 松島基地

UH60jは滑走路に着陸する。

龍心はUH60jから降りる。

龍心

はぁ…

のんびりするな。ミーティングルームに急げ!

温厚だった翼が厳しい態度をみせる。

龍心

は、はい!

龍心は荷物を持って滑走路を駆ける。

ミーティングルーム

ミーティングルームには松島基地の隊員が大勢集まっていた。

龍心

龍心は席につく。隣には美月が座る。

美月

あの…三ツ川三佐…大丈夫ですか?

龍心

…あぁ…大丈夫だ。

龍心

それにしても…早く助けに行かないと…

龍心は少し焦った表情をみせる。

美月

落ち着いてください…。まずは基地司令の指示を待ちましょう…

龍心

あぁ…そうだな…

その時、資料を持った自衛官がミーティングルームに入りホワイトボードの前に立つ。

龍心

あの人は…

美月

あの人が…松島基地の基地司令の柳田大雄(やなぎだ たいゆう)一等空将…

龍心

基地司令…

大雄

皆…聞いていると思うが…関東地方でマグニチュード9.5の巨大な地震があった。

ミーティングルームは少しざわつく

龍心

マグニチュード…9.5…

美月

東日本大震災の時より規模が大きいですよ…

大雄

現在、関東地方の方では強い揺れが続いている。日本政府は今関東地方に救助隊を送るのは危険として救助派遣はもう少し後にするとの事だ。

龍心

待ってください!!

龍心は立ち上がる

美月

ちょ…三ツ川三佐…!

龍心はズカズカと基地司令に近ずいていく

龍心

柳田空将…救助派遣を後にするとはどういう事ですか!

大雄

お前…確か今日入ったばかりの…

龍心

三ツ川龍心です。柳田空将、自分はこの目で東京が揺れていのを!

大雄

それは分かっている。

龍心

だったらなぜ救助を!ヘリからのホイスト救助なら地盤は関係ありません!

大雄

お前は何も分かっちゃいない。地震でビル群が崩壊しホイスト救助可能行動ではヘリのローターが倒れたビル群にあたる可能性があるんだ。

龍心

それは…

大雄

助けたいと思う気持ちはここにいる全員が同じだ。しかし、状況が状況だ。理解しろ。

龍心

は…はい…

龍心は席に戻る

美月

三ツ川三佐…!何考えてるんですか…!

龍心

すまない…少し感情的になった…

大雄

各員、直ぐに出動できるように用意しておけ。以上

基地司令はミーティングルームから出る。龍心はスマホを開く。

龍心

お…?

龍心

あぁ…

龍心はグループLINEを開く

グループLINE

裕也

お?既読増えた

風香

誰だろ…

龍心

よぉ…

裕也

お、龍心じゃん!

風香

龍心くん〜久しぶり〜

龍心

あぁ。久しぶり

裕也

で、自衛隊も出るのかよ…

龍心

いや…実をゆうと自衛隊はまだ動かない…ごめん、これ以上は言えない…

裕也

動かないって…

風香

うそ…

えっ…?自衛隊出ないの?

康介

えっ?マジで?

グループLINEが慌ただしくなる。

康介

確か、津波も来てるんでしょ?

風香

えぇっ…こわ…

裕也

もうすぐ夕方だけど大丈夫か…

龍心

ごめん…俺ちょっと仕事あるから…

裕也

わかった…

風香

き、気をつけてね…

康介

無理すんなよ…

が、頑張って…

龍心はグループLINEをさる

龍心

はぁ…

龍心はスマホをポケットにしまう。

トントン

龍心の肩が叩かれる。

三ツ川三佐…。

龍心

機長…

俺たちも直ぐに出れるように準備するぞ…1人でも多くの命を助けるために…

龍心

分かりました…機長。

龍心は立ち上がり翼に頭を下げる。そしてミーティングルームを出るのであった。

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