二度寝をしてしまった俺は
リビングにいたレトさんに声を掛ける。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
さっきのことには触れないように
ソファにいるレトさんの横に座った。
すると…
レトルト
レトルト
不安の交じるような声で 俺に話しかける。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
そう言って玄関に向かう。
俺にも来るように催促する。
玄関の扉の前に立つ。
レトルト
片腕を伸ばし そっとその扉に手を掛ける。
キヨ。
吸い込まれるように すうっと腕が外に出ていく。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
そこまで話して またリビングに戻る。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
そんな人とどこで知り合う?
ここから出られないのに。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
そんな様子も見られないのに
ちょっとずつ、成仏への兆しが 見えてくるのが
俺には少し寂しかった。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
この家から出られるかもと ワクワクしながら窓の外を見ている。
そんなレトさんを見ながら 俺は少し胸が苦しくなった。
すぐいなくなるのかな…
そんなに簡単なものなのかな…
考えれば考えるほど 苦しくなっていくのがわかる。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
そう言って俺の顔を覗き込む。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
ニヤニヤしながら俺をからかう。
嘘。
本当は寂しい。
でもこんなこと、本人には言えないな。
TO BE CONTINUED…
コメント
3件
んんんんん!!!最高!!!レトさん変わったってことはやっぱりそういうことだよねぇ!?はぁぁぁ…!でもレトさんもうすぐなのかって考えると…、キヨくん素直に言えないの可愛すぎるんだが???続き楽しみに待ってます!