短編集

どうも、平凡な高校生男子の橙です。

実はここ最近悩みがあって...、

桃先輩は男女問わず人気者だ。

みんな『桃先輩』と猫なで声で 桃先輩の名前を呼ぶ。

女子の中には 桃先輩が好きな人が多い。

...俺は、 昔から桃先輩のことが好きだ。

幼馴染としても、恋愛面でも。

...けど、

こんな感じで2週間ぐらい まともに話とらん。

~次の日~

俺の方が桃先輩のこと知ってるのに。

俺やって桃先輩と話したいのに...、。

俺やって......、、

俺やって...........！！

桃ちゃんのこと、大好きなのに。

~校舎裏~

やってしまった。

我慢していたのに、 今までずっと我慢していたのに。

桃ちゃんが誰かといようと、 話そうと、ずっと我慢していたのに。

桃ちゃん....、

桃ちゃん、桃ちゃん、

いきなり、後ろで抱きしめられた。

大好きな人の匂い、 大好きな人の温もり...

大好きな、桃ちゃんの声。

本当に、昔からこういう所がずるい。

嘘。

本当はめちゃくちゃ嬉しい。

けど素直に言えない...。

不敵な笑みを浮かべる彼。

顔が良いから怒る気力もなくなる...。

......ほんと、

彼には勝てないわ...。

～完～