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青春ドロボーの、“最高の友達”。

第10話 - 第十話

2025年05月30日

#atmz

#akpr

#ktytg

虹椿。📣❤️推し

主。

みなさんこんにちはっ！！

主。

『青春ドロボーの、“最高の友達”。』、まもなく最終回ですっ！！

主。

注意事項等は第一話を確認

主。

それでは、いってらっしゃいませ！！

まず、この作戦の大まかな流れなんやけど、、、

『ふむふむ』

大筋としては、この前KtyTgが
ショッピングモールに行った時と変わらんのよ

ただ、遊びに行くってなると少し大げさやしわざとらしいやん？

Kty

『そうだね、6人では遊べない以上誰かが急にAtちゃんだけ
誘うってのもちょっと違和感与えちゃうと思う』

そうそう

せやから、Atを連れ出す口実としては

放課後にちょっと寄り道する、くらいがちょうどいいんよ

『なるほど！！』

それで、思いつき、って感じの寄り道にした方が
Atに警戒心を抱かせないし

俺の意見としては、Tgが唐突に
どこどこのなになにが食べたい、っていうのが最適だと思うんよ

Kty

『うんうん、それならTgが素でもやりそうだし不自然な感じしないね』

ただ、Tgが寄り道にAtだけ誘うってのもそれこそ変な話やん？

『確かに、おれならKtyも誘いそう、、、』

そう！そこでAtに警戒心を抱かせにくくするっていうのが、
この作戦でのKtyの主な役割やな

（Prって頭いいよな、、、）

Kty

『おっけー、任せて！！』

それで、あらかじめ寄り道で行く予定の店をTgたちから
共有されていた俺とAkとMzの3人が

寄り道の最後の方に偶然を装って2人と合流する

『それならAtくんとMzたんを会わせる、っていうのは成功しそうだね』

そこはな

ただ、気をつけなあかんのが

Kty

『うん』

Atが、すぐに逃げる可能性

TgとKtyはAtを違和感なく連れ出すのはもちろん

逃げようとするAtを止めるっていう役割も必要になってくるんよ

『それが一番難しそうだね、、、』

せやな、反射神経が必要になってくる

Kty

『反射神経は不安だよぉ、、、』

えっと、合流する少し前にもう直ぐ合流する、とか連絡しておいたら

ある程度は準備ができるかも、？

あ、確かにそうしたら少し確率上がりそうだね！！

まあ準備としてはそれしかできんな

『少し疑問に思ったんだけどさ』

どしたん？

『えーっと、反射神経がなんとかなったとして』

『その後Mzたんが話し始めるまでAtくんを捕まえておく力は
おれたちにはないかも、、、』

Atの性格上、一度捕まったらTgやKtyを振り払うなんてことは
やらんしできんやろうから

そこはあまり気にせんでええと思う

Kty

『なるほど！！』

作戦の決行はいつにする？

一番近くの放課後に6人全員空いてる日やな

Kty

『Atちゃんの用事とかは多少把握してるからそことすり合わせよ！！』

『そうだね』

しばらく5人で話し合って、Atを捕まえる作戦は今週の金曜日に決行されることになった

（みんな協力してくれるんだし、絶対成功させないと、、、）

（今から緊張するな、、、）

Mzに気持ちを誤爆してしまった日の次の週の放課後、俺はTgやKtyと一緒に帰路についていた

（周りにMzはいないな）

今度口を開いてきた時にはきっと俺を振るであろう “最高の友達”が周囲にいないことを確認しつつ、俺は2人と会話をする

でさー、そこでAkがね！！

Kty

うわー、Ak絶対それ言いそうw

あいつがそう言ってるところすごい簡単に想像できるなーw

おれもね、やっぱりそれいうんだって思った！！w

しばらく雑談をしていると、Tgがはっと何かを思い出したような顔をして、目をキラキラさせてこういう

ねぇねぇ2人ともっ！！

どうしたの？

Kty

なんかあった？

おれ、今無性にあそこのカフェのクレープが食べたいっ、、、！

あー、あそこのクレープ美味しいよね

Kty

ふとした時に唐突にあれ食べたい、って思うのわかるなぁ

でしょでしょ！！

今から行きたいんだけど、、、だめ？

Kty

僕は全然いいよー！

Kty

Atちゃんは？

え

正直、真っ直ぐに家に帰らずに寄り道したらMzに遭遇する確率は上がるし、本当ならさっさと家に帰ってしまいたいところである

（ただ、、、）

ねぇねぇAtくーん、最近あんまり3人で
どこか行ったりしてないからおれさみしい、、、（涙）

うっ、

Kty

Atちゃーん、僕も最近Atちゃんと話す機会減っちゃったから
もっとAtちゃんと話したいよぉ、、、（涙）

ううっ、

KtyTg

ねぇ、だめ？（うるうるお目目+上目遣い）

（この2人からのおねだりに耐えるのは無理っ！！）

わかった、いいよ、、、

やったあああああ！！Atくん大好き！！✨

Kty

じゃあクレープ屋さん行こっ！！✨

（めちゃくちゃ嬉しそうだな、、、）

（Mzに遭遇しないか不安だけど、2人が嬉しそうだしまあいっか）

あったあった、いつもこの公園にあるクレープ屋さんの車！

Kty

いつ見てもここのクレープ全部美味しそうだな、、、

Tg、今度はどの種類で悩んでるの？w

何そのいつもおれがメニューで悩んでるみたいな言い方っ！

Kty

え、本当のことじゃない？w

確かに、、、

www

今回は悩んでないって言えればよかったんだけど
この三種類で悩んでる、、、

Kty

悩んでるじゃんw

いつもの3人とも別々に頼んでシェアする作戦行く？w

お願いします、、、

はーいw

Kty

じゃあ僕はこれ頼もうかな

Tgが選んだ三つのクレープを全て注文し、車の中にいる店員さんが作るまで待っている間、俺たちは公園にあるベンチに座る

誰かと連絡しているKtyと、そのKtyにひっついているTgを見ながら、俺はその光景に全く心が痛くならない自分を改めて自覚する

もし今のKtyがMzだったとしたら、俺はTgに嫉妬するしスマホじゃなくて自分を見てくれと言いたくなるだろう

（完全に気持ちが移ってるな、、、）

（まあ、今度Mzと会話をした時には拒絶の言葉を言われるんだろうけど）

Mzに振られた後、自分はどうすればいいのだろう

（Mzに頼るっていうのも変な話だし）

（あんなに優しいMzだって、
流石に自分が好かれているなら離れようとするよな）

Ktyへの想いを遥かに上回るほどに強くなり過ぎてしまった恋心は、拒絶されたらどうなってしまうのだろうか

（監禁とかしなければいいけど、、、）

今のところMzを閉じ込めてしまいたいなどとは思ってないが、正直未来の自分がそう思わないと言い切れないところが怖い

それくらい、自分の恋心は強すぎる

（しかも、恋心だけじゃなくて執着も混ざってるのがやばいよな）

今の自分のMzへの想いは、世間一般の常識で考えれば絶対に周りから遠ざけられるものだろう

自分でもそう思うくらいには、俺のMzに対する感情は強すぎるし、重すぎるし、異常だった

（もし俺がMzに対して持っている感情が、
昔Ktyに寄せていたような純粋な恋心だったら）

（俺はこんな風に逃げ回ったりしないし、
覚悟を決めてからちゃんと振られに行く）

ダラダラと関係を続けずにすぱっと切ることは、自分にも相手にも必要なことだからだ

（ただ、今回は）

（振られる覚悟は決まっても、
拒絶の言葉を受け取った俺がどうなるかわからない）

Mzが俺のことを意識してないのはわかるし、拒絶される覚悟ならそこそこにできているのだ

ただ、拒絶の言葉を吐かれた自分がMzに何をしでかすかわからないので、Mzのために逃げ回っている

（Mz、絶対あの時俺を受け入れたの後悔してるよな）

（だから言ったのに、、、）

はぁ、とため息をつくと、隣に座っていたTgが声を上げた

あ、クレープ完成したらしいよっ！！

Kty

ほんと！？取りに行こ！！

（この2人は本当に平和だよな、、、）

Atくん？

今行くよ

完成したクレープを受け取り、3人で雑談をしながら食べる

クレープを食べ終え、満足げのTgとそのTgを見て嬉しそうなKtyと一緒に、そろそろ家に帰ろうか、と立ち上がった

Ktyから連絡きたで、そろそろ公園出るって

それじゃあもうすぐ合流するって連絡しておいてくれる？

了解

Prが慣れた手つきでメッセージを入力し、向こう側の連絡役であるKtyにメッセージを送る

（もうすぐ、Atがここに来る、、、）

その時、オレは自分の気持ちをちゃんと伝えるのだ

（やっぱり緊張するな、、、）

KtyとTgも同じ内容のことを言っているし妄想ではないのは明白だが、やはり少し不安である

緊張して少し頭が痛くなってきた頃、通りの先に見慣れた三つの人影が見えた

（来た！！）

え、いやなんでそうなるの？w

だってぇ、、、

Kty

www

KtyとTgは身を隠すオレたちを見て、にこりと笑った

え、2人ともなんで笑って、、、

Atが少し怪訝そうな顔を見せた時、AkとPrが3人に声をかける

あ、TgちゃんにKtyちにAt！！

偶然やなー、俺らも出かけとったんよ

AkとPr、？てことは、、、

逃げようとしたAtの服の裾をKtyとTgがすぐにつかみ、オレはAtの前に立ちはだかった

逃げ回ってないで、ちゃんとオレの話聞けよ。

Mzっ、

At。

オレ、お前のこと好きだよ。

青春ドロボーの、“最高の友達”。

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