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花火の時間①
【気づく思いと気づかない言葉】
るぅとside
黄神
なーくん達についていこうと思ってたのにいつの間にか1人だったし。
どうせ彼らなら「るぅとならどっかに迷ってるだけだろ」とか言って探しに来ないようだし、、(大正解)
黄神
もう花火始まっちゃう、か、、。
ここよくわからないけど神社っぽいし。
人気無いから誰も来ない、、。
黄神
ここから花火はよく見えそうな位置。
黄神
なんて独り言を言ってみる。
その辺の階段辺りに座り、目を瞑った。
黄神
本音を呟いたら、涙まで溢れ出てくる。
黄神
腕に付けていた時計の針は後1分で7時を指す。
青猿
明るい声でそう言ってくれた彼の言葉を思い出す。
ため息をつき、膝の上に顔を乗せる。
黄神
青猿
黄神
急に声が降ってきた瞬間、僕の頭に痛みが走る
青猿
黄神
痛む頭を抑えながら顔を上げると息を荒げたころちゃんが汗を流しながら僕を抱きしめた。
、、、抱きしめた?
黄神
青猿
黄神
顔を埋めてそう吐く彼に僕はただ黙って肩を貸すしかなかった。
ドォォォォン、、、
と花火の音がする。
黄神
青猿
黄神
青猿
、、そう言って顔を合わせるころちゃんの目は確かに真面目であった。
肩をつかむ手に力が込められる。
青猿
黄神
青猿
浴衣の袖で頬を擦る彼は嫌味ったらしくそう言葉を吐き続けた。
図星だったから何も言えなかったけど。
黄神
僕の細い言葉にころちゃんは1つため息をつき、僕の隣に座ったのだった。