テラーノベル
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樂
結良
結良
結良
樂
……何故、
何故この人はこんなに楽しそうなんだ
だって私たちはこの関係に至るまで
“借金を取り立てる人”と “取り立てられる人”だったのに。
なんでこんなに、
こんなに……
でも、
樂
そういえば、名刺をもらった時には 気づかなかったが、
樂
結良
結良
結良
樂
結良
結良
樂
良い結び。
それがどう言う意味かは分からない。
でも、「良い人と巡り会えますように」と 言う意味は、どこかしらにこもっているだろう。
なのに、どうして……。
結良
結良
樂
結良
樂
そう言って、用意された自室に 急いで戻った。
結良
結良
深い深い、海の底。
そこで誰かが、私の名前を 呼んでいる。
小さい、男の子の声。
「ごめんね、
“樂ちゃん”……」
そこで丁度目を覚ます。
何時かと時計を確認しようと振り向く。
樂
結良
樂
結良
結良
あぁ、まただ。
またその顔。
遊んでいるように見えて、 どこか私を心から気遣っている顔。
私はその顔が嫌い。
その顔の真実を知ったら、
2度と地上に上がれなかった 人魚姫になるような気がして、
……泡に、なりそうな気がして。
樂
結良
樂
結良
樂
実生
樂
実生
実生
突然そう言われて そんなわけ……と返そうとすると、
明らかに持つ部分で 野菜を掴んでいた。
実生
樂
「樂ちゃん。」
あの少年の声と 彼が重なって、しょうがない。
でも、あの少年の声の記憶が 私には一切ない。
あの少年は、 結良さんなのか。
果たしてそうだったとして、 彼と私は以前にあったことがあるか否か。
全てが分からない。
樂
かしゃん、
明らかに驚いてスプーンを落とした音が 耳に入る。
あーあ、カレーに漬かっちゃったじゃん。
実生
樂
実生
樂
樂
実生
樂
またまたぁ〜と 実生は笑っている。
流石に「取り立てで出会いました」 とは言えないし、
まあ事実みたいなもんでしょ。
実生
樂
樂
嘘はつけない。
実生
樂
実生
樂
嘘ついたわ。
樂
外に出ると、女性たちが何やら 騒いでいる。
その的になっている人物が、 すぐに分かった。
実生
実生
こちらに気づいたその人は、 笑顔で手を振った。
とりあえず振り返しておく。
女性の的が私に変わる。
実生
樂
大きくため息をついた後、 覚悟を決めて口を開いた。
樂
実生
樂
結良
樂
実生
コメント
4件
テスト前が一番筆進むよね、私も😊 このゆうらっぴがなんか意外といい人っぽくてメロい。とても。
明日テストなのに筆が進むのが一番腹立つ()