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愛知県東海市。住宅街に佇む普通の一軒家に、どこにでもいる普通の家族が住んでいた。
白藤 実成
僕の名前は白藤実成(しらふじ みなる)。愛知県知多市の高校に通う16歳、高2。
母:白藤 まゆみ
僕の母さん。昼間はパートに出かけていて、出勤のための身支度や子供たちの準備で朝はかなりバタバタしている。
母:白藤 まゆみ
弟: 白藤 実継
弟の実継(みつぐ)。10歳の小学4年生。
白藤 実成
僕はいつも幼馴染の久我 伶(こが れい)と共に登校している。時間にうるさい奴で、少し遅れるだけで小言を言ったり、ほっぺたをつねったりしてくる。
母:白藤 まゆみ
白藤 実成
母:白藤 まゆみ
白藤 実成
母:白藤 まゆみ
またこの事件か…。最近世間を騒がせている、学校の生徒を襲う事件。名古屋市内の学校が次々と狙われ、被害者数は3500人を超えたらしいが、未だに犯人は捕まらないどころか、顔や特徴すらも分かっていないらしい。
なによりも不思議なのが、被害者の全てが記憶喪失になっていることだ。誰一人として襲われた記憶がなく、犯人の顔はおろか、自分が何をされたのかさえ覚えていないそうだ。
白藤 実成
この事件の唯一の手掛かりは、蜘蛛の糸のようなものが生徒の髪や制服に付いていたこと。しかし検証の結果、地球上には存在しない物質であることが分かり、地球外生物による事件なのではないかと囁かれ、連日TVやSNSではこのことばかりが取り上げられている。
母:白藤 まゆみ
白藤 実成
歯磨きを済ますと和室へ移動し、父の仏壇に線香をあげて手を合わせた。これは毎朝のルーティンだ。
白藤 実成
大好きな父が3年前に急死し、僕たちは4人家族になった。3つ上の姉は結婚して家を離れ、この家には3人で暮らしている。賑やかだった家の中が静かになり、寂しく感じる瞬間もあるけれど仕方がない。こればかりは、現実を受け止めるしかない。
白藤 実成
僕がやるべきことは、自分の役目を全うすること。今は勉学だ。正直、事件のことも気にはなるけど、だからって学校を休む理由にはならない。だって、毎朝父さんに手を合わせる度に思うんだ。この家の長男として立派な男にならないといけないって。
母:白藤 まゆみ
白藤 実成
軽い返事をして外へ出た。 弁当も水筒もしっかり持った。 さぁ、今日も意味のある一日にしよう。
母:白藤 まゆみ
母:白藤 まゆみ
母:白藤 まゆみ
コメント
1件
おお、第1話読了したわ。日常描写が丁寧で、主人公の家族に対する想いとか事件の不気味さとかがいい塩梅で混ざってて、これからどうなるんだろうってワクワクした。特に「蜘蛛の糸」って地球上の物質じゃないって情報、SF要素入ってきそうで好みだわ。母さんの心配そうな締めも、今後のフラグっぽくて気になる🔥 続き楽しみにしてる!