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第5話 空いたポジション
ソンウのロッカーは空っぽだった。 名前のテープだけが、剥がされずに残っている。 ユリはそれを見つめ、そっと指でなぞる。
ユリ
トレーナー
ざわめき。
ジフン
トレーナー
【練習開始】
音楽が流れるが、どこか噛み合わない。
ジフン
ユリ
ジフン
その言葉にユリは驚く
【休憩時間】
ミンジェがユリに水を渡す
ミンジェ
ユリ
ミンジェが黙る
【夜・屋上】
ジフンとユリ、二人きり。
ジフン
ユリ
ジフン
ユリはうつむく。
ジフン
ジフンは少し間を置く。
ジフン
二人の距離が、少し近づく。
【別の場所・小さなスタジオ】
ソンウが一人、マイクの前に立っている。 壁に貼られた紙。
《非公開オーディション参加者募集》
ソンウ
【オーディション会場・入口】
ソンウが中へ入ると、 別事務所のプロデューサーが待っている
プロデューサー
【本番ステージ】
照明がつく。 ジフンがセンターに立つ。 ユリとミンジェが両側を固める。 ソンウのパートだった場所。 一瞬、間が空く。 ユリが一歩前へ出る。
ユリ
歌声が、強く響く。
【評価後】
トレーナー
ジフンはユリを見る。
ジフン
夜の街。 ソンウのスマホが光る。
オーディション合格
ソンウは、静かに笑う。
ソンウ
離れても、 夢は同じ方向を向いていた。