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第6話 同じ夢、違う場所
【朝・事務所】
練習生たちがざわついている。
トレーナー
一気に空気が変わる。
トレーナー
【オーディション参加者リスト】
ユリの目が、ある名前で止まる。
《参加者:ソンウ(J-ENT)》
ユリ
【控室・廊下】
扉が開く。 ソンウが現れる。 一瞬、時間が止まる。
ユリ
ソンウ
ジフンが、二人の間に立つ。
ジフン
ソンウ
視線がぶつかる。
【練習シーン・モンタージュ】
ジフンが無言でダンスを磨き、 ユリが声が枯れるまで歌う。 ソンウが新しいスタイルのラップを刻む それぞれの場所で、同じ夢を見ていた。
【前夜・屋上】
ユリ
ジフン
少し間。
ジフン
ユリ
ジフン
風が吹く。
【オーディション当日・会場】
大きなステージ。 観客のざわめき。
ステージ1:ジフンチーム
完璧な構成。 だが、どこか必死。
ステージ2:ソンウ
照明が落ち、 低いビートが響く。
ソンウ
観客が息をのむ。 ユリの目が、離れない。
【舞台裏】
ユリ
ソンウ
一瞬、距離が縮まる。 その様子を、ジフンが見る。
【結果発表】
司会
名前が呼ばれる。
司会
司会
司会
会場がどよめく。
【夜・会場外】
ソンウ
ジフン
ユリ
大型スクリーンに映る文字。 《最終デビュープロジェクト始動》 三人の背中が、別々の方向へ歩き出す。 夢は、同じ。 でも、選ぶ道は違っていた。