零美
零美
零美
零美
しゆん
ばぁう
しゆん
しゆん
俺は逆方向に駆け出した
もう誰の声も、頭にはいってこなかった
途中から空は暗くなり、俺の服や髪を濡らしていく
しゆん
そんなことを呟き、俺はどこかもわからない土地に足を運んだ
たまたま近くにあった公園のベンチに腰掛け、黄昏れる
もう、どこにも帰れなかった
苦しさは、とまることを知らず、俺の身体を蝕んでいく
しゆん
空を見上げ、苦し紛れに呟いた言葉は、誰にも届くはずがなくて
もう誰もいらなくて
結局0に戻っただけ
しゆん
しゆん
この空の下で、愛される末路を辿ってみたかった
この世界で、変わってみたかった
でもきっと、もう終わりだから、
しゆん
しゆん
だから、光を消すために、
しゆん
俺は雨の公園で、銀ナイフで首を掻っ切った
意識を手放す前に、誰かの叫び声が聞こえる気がした
ゆきむら。
てるとくん
BAD END 〜孤独の末路〜
𝐍𝐞𝐱𝐭 ︎𝑒𝑛𝑑 ▷▶︎▷▶︎ ???