プルルルルル~ プルルルルル~
ガチャッ
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
美羽
通話
00:30
ガチャッ
美羽
真一
美羽
真一
バタバタバタ~
海斗
海斗
真一
海斗
真一
海斗
真一
美羽
真一
パンッ!!
美羽
美羽
美羽
美羽
私の名前は美羽、23歳 主人は真一、25歳
真一とは高校の時に出会い 卒業後に同棲、
その後19歳の時に 妊娠したのをきっかけに結婚
20歳で出産、 いまは3歳の息子海斗と 親子3人で暮らしている
店長
店長
店長
美羽
店長
美羽
美羽
店長
店長
美羽
真一の趣味はゲームと車 お金を惜しむことなく使う
そんな金遣いの荒い彼を支え 少しでも生活を安定させるために
私はファミレスの ホールスタッフとして アルバイトを始めた
店長
美羽
店長
日中はアルバイトをするために 海斗を保育園に預けている
三嶋
店長
美羽
店長
三嶋
店長
美羽
三嶋
店長
店長
三嶋
店長
三嶋
店長は私と同い年とは思えないくらい 仕事をテキパキこなす
性格はサバサバしていて 気さくで話しやすかった
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋も同い年 明るくムードメーカー的な存在
いつも、窮屈な生活をしているせいか 職場の仲間と話すのは とても楽しい時間だった
職場が現実逃避の場所… なんて、そんな気持ちにもなる
しかし、時間は止まらない すぐに現実に引き戻されるのだった
真一
美羽
真一
パンッ!
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
真一
美羽
真一
真一
真一
美羽
真一はキツく当たった後は 必ず優しくしてくれた
だから、、、 私さえ我慢すれば、 これからもうまくやっていけると
そう思うしかなかった
三嶋
美羽
美羽
美羽
三嶋
三嶋
美羽
美羽
三嶋
三嶋
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋
美羽
三嶋の言うとおりだと思った もし海斗にまで暴力が及んだら?
そこまで考えていなかった…
一気に恐怖を感じた
それから何日かして 恐怖は現実になる…
5/15(金)
真一
真一
美羽
真一の仕事場は 家から車で30分くらいかかった
途中峠道を越えて、 真一の仕事場に16:50に着き 終業時間を待っていた
美羽
美羽
ガチャッ
真一
美羽
真一
美羽
真一
真一
美羽
エンジンをかけ、 走り出そうとした瞬間
真一
美羽
車好きの真一は 運転に関してもうるさい
真一
真一
真一
美羽
美羽
帰り道も峠に差し掛かったあたり
真一
美羽
真一
真一
美羽
… ガンッ!!
真一との会話に 気を取られていたせいか 段差に気付かず乗り上げてしまった
美羽
真一
車は制御を失い道を外れ 草むらに突っ込んで止まった
美羽
真一
バタンッ
真一は何も言わず外に出て 車の様子を見ていた
真一
美羽
私は黙って車の外に出た
真一
美羽
真一
真一
美羽
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
ガンッ!!!
一瞬目の前に火花の様なものが 飛び散った…
そして頬が熱い 痛い…
真一は自分の拳を抑えていた
真一
真一
私は恐る恐る自分の頬を触る
美羽
真一
ガチャッ
バタンッ!!
美羽
美羽
真一
真一は運転席に乗り込み 私を外に置き去りのまま 車を出そうとした
美羽
美羽
真一
美羽
美羽
真一
ブルルルルル
美羽
私の叫びは届かず 真一は無言のまま車を出してしまった
峠道に1人取り残され 頬の痛みと心の痛み
美羽
~2時間後~
ガチャッ
美羽
海斗
美羽
峠道に取り残され、 携帯電話も圏外
しかし、 保育園の迎えがあることに気付き、
峠道を必死で走り なんとか電波のある所まで下り
父に助けを求めた
プルルルルル~ プルルルルル~
ガチャ
美羽
お父さん
美羽
美羽
美羽
お父さん
美羽
美羽
美羽
美羽
お父さん
お父さん
美羽
その後は父に送ってもらって アパートまで戻ってきた
頬をハンカチで抑えて 腫れを隠しながら…
父には心配をかけたくなかった
美羽
美羽
海斗
美羽
美羽
海斗
美羽
美羽
ガチャッ!!
真一
美羽
私が言葉につまっていると 真一は私を抱きしめた
真一
真一
真一
美羽
真一は、 腫れ上がった拳を私に見せた
真一
真一
真一
真一
真一
美羽
真一
美羽
海斗
真一
真一は海斗を抱きしめた
真一
海斗
海斗
真一
2人の笑顔を見て 少し気持ちが落ち着いた
美羽
次の日、 私はたまたま仕事が休みだった
美羽
美羽
美羽
車を修理に出しているので 歩いて買い物に出掛ける
美羽
美羽
近所のスーパーに行く途中に 職場であるファミレスがあるため
自然と職場の前で足を止めていた
美羽
三嶋
真一
美羽
美羽
咄嗟に物陰に隠れていた
美羽
美羽
真一
真一が三嶋の襟首に 掴みかかったのが見えた
三嶋
美羽
気づいたら2人の間に入っていた
真一
美羽
真一
美羽
美羽
真一
美羽
三嶋
真一
美羽
美羽
真一
三嶋
三嶋
三嶋
三嶋
真一
三嶋
真一
真一は、 三嶋の携帯電話を奪い取り
ガッシャーン!!
美羽
思いっきり地面に叩きつけた
三嶋
真一
美羽
美羽
真一
美羽
三嶋
三嶋
三嶋
真一
美羽
美羽
美羽
美羽
三嶋
三嶋
三嶋
三嶋は私に小声で伝えた
真一
真一
三嶋
三嶋
三嶋
三嶋
三嶋
真一
美羽
私は、真一の前に立ち塞がり 行く手を阻んだ
真一
美羽
真一
美羽
美羽
真一
真一
美羽
美羽
美羽
真一
真一
美羽
私は、真一が止めるのも聞かず 海斗を迎えに保育園に向かった
保育園の帰り道 私は海斗と手を繋いで帰った
海斗
美羽
海斗
美羽
美羽
美羽
海斗
美羽
美羽
ドラマのワンシーンで 何度か聞いたことのあるセリフ
まさか、自分が言うことになるとは
海斗の返事次第では、 もう一緒に住めないかもしれない…
この質問をするのには
覚悟がいることを知った…
海斗
美羽
なんの迷いもなく 海斗は私を選んでくれた
うれしくて涙がこぼれた
美羽
アパートでは 真一が待ち構えていた
真一
美羽
真一
真一
美羽
私は無言で荷物をまとめていた
真一
真一
真一がまた手を挙げようとする
美羽
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
美羽
真一
美羽
美羽
美羽
美羽
真一
真一
真一
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
言い争いをしていると 海斗が心配そうに 私のそばにやってきた
海斗
真一
美羽
真一は 私のそばにいた海斗を引っ張り 首根っこを捕まえ宙に浮かせた
美羽
海斗
真一
美羽
私の静止を振り切り 真一は海斗をそのまま 床に投げつけた
ダンッ!!
美羽
急いで海斗に駆け寄る
海斗
美羽
海斗
美羽
海斗を抱きしめ 安心させるよう頭を撫でる
美羽
私が必死になっている姿を 真一は少し遠くて見ていた
真一
真一
美羽
美羽
真一
真一
真一
美羽
美羽
美羽
美羽
真一
美羽
美羽
真一
美羽
美羽
私の考えの甘さが 海斗を傷つけた
もう迷わない!!!
美羽
離婚を決意した私は 真一の実家に足を運んだ
真一の母
真一の父
真一の母
美羽
私は今までの経緯を 真一の両親に話した
真一の母
真一の父
美羽
美羽
美羽
美羽
真一の父
真一の父
真一の母
真一の母は泣いていた
真一の母
美羽
真一の母
真一の母
美羽
美羽
美羽
美羽
真一の母
真一の母
真一の父
真一の父
真一の父
真一の父
美羽
美羽
真一の父
真一の母
真一の両親は ガックリと肩を落としてしまった
5/17(日)
美羽
美羽
美羽
美羽
店長に事情を説明し、 今日は仕事を休み 荷物をまとめて実家に転がり込んだ
お父さん
美羽
お父さん
美羽
お父さん
私は、少し薄れた頬のアザを見せた
美羽
お父さん
美羽
お父さん
お父さん
美羽
真一
通話
00:00
美羽
美羽
真一
美羽
真一
美羽
真一
通話
00:15
美羽
美羽
美羽
お父さん
美羽
お父さん
美羽
電話後、まもなくして 真一、義父、義母の3人は 私の実家へとやってきた
海斗
真一の母
真一の父
お父さん
真一
父は3人をリビングに通す
真一は鋭い眼差しで 私を睨みつけた
真一の父
真一の父
真一の母
お父さん
真一の父
真一の父
お父さん
美羽
昨日、真一の両親と話した時とは 明らかに態度が違うことに気付いた
美羽
真一
お父さん
真一
お父さん
私は涙を溜めて 首を横に振るしか出来なかった
真一の父
真一の父
真一の母
美羽
真一の父
真一の母
美羽
美羽
真一
真一の母
真一
美羽
お父さん
真一の父
真一の父
美羽
私は無言で離婚届にサインをする
お父さん
父は悔しそうに私を見ていた きっと私のつらさが 伝わったのだろう
親は皆、自分の子が可愛いのだ 真一の両親もきっとそうだ
私は、内館家では たった1人血の繋がらない家族だった
私の言葉より、 可愛い息子の言葉を信じるのだろう
真一の母
真一の母
真一の母
美羽
真一の母
真一の母
美羽
美羽
悔しくて悔しくて… 悲しくて悲しくて… たまらなかった
涙も枯れた 声も出ない ただ、この人たちと一緒にいたくない
真一の父
真一の父
お父さん
美羽
父と私で 玄関まで彼らを見送る
二人とも言葉はなく この場が終わることのみを 望んでいた
義父と義母はどこか 勝ち誇ったような顔をしていた
バタバタバタ~!!
海斗
海斗
海斗はペコりと頭を下げた
美羽
真一の父
真一の母
お父さん
父は海斗の頭を撫で でかしたぞっと言わんばかりだった
さっきまで勝ち誇った顔の 真一の両親は
海斗の会心の一撃に打たれ 苦虫をかみ潰したような フクザツな顔で
私の家を去って行った
美羽
海斗
美羽
海斗
海斗はキョトンとした表情で 私を見ていた
私は海斗を思いっきり抱きしめた
海斗
美羽
美羽
海斗
親が離婚すること… それはどんな理由があろうと 親の勝手
子供は被害者である
でも、子供が本当に笑顔でいれる
そんな環境で育った方が 子供は幸せになれると思う
子は宝
そして…
子供は天使
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私の親と同じ境遇です… ブックマーク失礼しますm(*_ _)m