放課後、私はとある神社の境内に腰掛けていた
春の風が私の髪を揺らす
万桜
もう夕方、
万桜
どうして、こんな事に
私は、大正の時代から続く家の娘として生まれた
数十年前
助産師
母親
私はアルビノとして生まれ、 生まれつき白い髪に、赤い瞳だった
医者
母親
ここからだろうか、始まりは、
幼少期 万桜
私は母によく懐いていた
幼少期 万桜
母親
この時から、母は限界が来ていたのかもしれない
母親
幼少期 万桜
この時、私は隣の部屋から聞こえる物音で目を覚ました
隣の部屋は、母の部屋だった
幼少期 万桜
私は羽織を着て、お母様の部屋へと向かう
幼少期 万桜
私は母の部屋の襖を開けると
幼少期 万桜
母親
母は、喰っていたのだ
人を
幼少期 万桜
母親
母親
母親
幼少期 万桜
母親
母は私の手を引き、馬乗りになる
そして
私の首を絞めた
幼少期 万桜
母親
母親
幼少期 万桜
私は涙を流しながら、必死に母の名前を呼ぶ
母親
母は我に返ったのか、私の首から慌てて手を離した
幼少期 万桜
母親
母はそう言い、部屋を走り去った
幼少期 万桜
私はそこで意識を失った
次の日、母は
自殺した
父親
幼少期 万桜
その後の記憶はない
ただ、頭の中で繰り返していた 私の首を絞めていた時の母の表情を
母の葬式が終わった後、私は母の部屋に来た
母の遺品などを見ていると、 隅に山積みになっている本を見つけた
幼少期 万桜
タイトルは漢字で書かれている為、当時の私には分からなかったが、
そこには、
鬼殺血風譚と書かれていた
万桜
私は書物を取り出す
あまりにも現実離れが過ぎる。 だが、
この書物に鬼舞辻無惨という名前も出てきた
万桜
考えても仕方ない、今日はもう帰ろう
そう思い、立ち上がると
万桜
私の足元に一通の手紙が落ちてきた
万桜
私は再び座り、手紙の中を読んでみる
拝啓 知らない誰か この手紙を読んでいるのが誰かは分からんが、 とりあえず、俺の今溜まりに溜まった愚痴を書いていく
そこからは、凄いの一言に尽きる
だが、いくつか忍びやら、嫁などのワードが出てきた
万桜
どこかで、
そんな事を思っていると、 手紙を最後まで読んでいた
読んでくれてありがとな。 この手紙はまぁ、燃やすなり、破るなりしてくれ。 敬具 宇髄天元
万桜
私は読み終わった手紙を 胸に抱く
万桜
不謹慎かもしれないが、楽しかった
まるで、誰かと話したような、そんな感覚、
万桜
私は手紙を大事にしまい、帰路へと急ぐ
先程とは違い、足が軽かった
万桜
私はお風呂に入り、夕食を食べ、部屋に戻り、返事を書こうと紙と封筒を用意する
万桜
私は試行錯誤を繰り返しながらも、手紙を完成させる
万桜
私は鬼殺血風譚を取り出し、とあるページを開く
万桜
音柱、音の呼吸の使い手であり、嫁を3人持っている
万桜
そう、この書物に出てくる人物は全員名前が書かれていないのだ。
万桜
その後、私は書物を片付け、眠りについた
次の日の放課後、私はあの神社に来た
万桜
その時、強い風が靡き、手紙が飛ばされてしまった
万桜
万桜
私は境内に腰掛け、沈んでいく日を見つめた
(忍び時代)宇髄天元
俺は訓練が終わり、里にある神社にて休んでいた
(忍び時代)宇髄天元
誰か読んでんのかねー、
そんな事を思っていると、俺の足元に封筒が落ちてきた
(忍び時代)宇髄天元
俺はその手紙を手に取る
(忍び時代)宇髄天元
宛名は、宇髄天元様になってんな、
俺は手紙を開き、中身を見る
拝啓 宇髄天元様 初めて手紙を書くので、 緊張しますが、お返事させていただきます。 お手紙拝見させていただきました。 あまり溜め込みすぎないようにしてください。 お体に気をつけて。 敬具 和歌月 万桜
(忍び時代)宇髄天元
俺は手紙を持ちながら笑った
(忍び時代)宇髄天元
俺は手紙を懐にしまい、部屋へと戻る
(忍び時代)宇髄天元
万桜
結局、寝落ちして書けなかった、
万桜
そんな時、足元に手紙が落ちてきた
万桜
私は急いで手紙を開く
拝啓 和歌月 万桜様 返事、ありがとな。 溜まり過ぎねぇように頑張るよ だが、お前も溜まりすぎんなよ? 手紙でしか話した事ないが、 お前何か、限界まで溜めて一気に爆発する系だろ。 まぁ、派手で良いと思うが、 その派手さは俺の好みじゃねぇ。 まっ、何があれば手紙に書けよ 敬具 宇髄天元
万桜
何で分かるんだろう、
でも、
万桜
私は手紙を抱きしめ、顔を赤らめた
この日から、私と宇髄さんのお手紙交換が始まった
主
主
主
主
コメント
1件
うわ!天才やわ!まずシチュエーションが神ってる