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次の拠点として選ばれた場所は ニューヨークの路地にひっそりと佇む 「Tramonti Ristorante」
最近閉業した綺麗な イタリアンレストランだった
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そう言われるとイタリアは 「ふふん!」とドヤ顔を披露した
イギリスは眉を上げ
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とボソッと言うが 窯のピザの香りに目が泳いでいた
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Countryhumansは メインテーブルに着席し ピザの焼き上がりを待った
窯から漂うマルゲリータのバジルの香りが場を和ませる
暫く経ち、イタリアがピザを運んでくると 一斉におおっと声を上げた
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イタリアが人数分ピザを切り分け それぞれの取り皿に乗せる
フランスはそのピザ一切れを更に フォークとナイフで切り、口へと運ぶ
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隣のイギリスにチクリと言葉を刺す
イギリスはムッとしながらも ピザのスライスを手に持つが…
大きいスライスを前に 明らかに戸惑っていた
フィッシュ&チップスやスコーンなど 一口サイズの物に 慣れているイギリスには
「がぶりつく」ということが難しかった
チビチビ端っこをかじる姿に フランスがニヤニヤする
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イギリスはムキになるが チーズがダラッと垂れて服に落ち テーブルが爆笑に包まれる
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そう言いイギリスに箸を差し出すが イギリスは更に不機嫌になるだけだった
日本はピザ静かに食べつつ ナプキンにピザパーティーの様子を 描いていた
フランスがその絵を覗く
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日本が目を輝かせると フランスはウインクし 「もちろんだよ!」と返す
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日本と同じようにナプキンを用意し 次の絵のラフスケッチを描き始める
そしてフランスはイギリスの手を凝視する
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『Claude Étoile』 とはフランスの源氏名だ
『Les Ombres des Nations』 だけでなく、色々な名作を生み出した 結構すごい画家なのだ
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ボソッとイギリスは言うが チーズが口元に残っているのに 気づいていないようだった
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そう言いながら白いナプキンを投げると またテーブルが笑いに包まれた
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ピザパが一段落すると ドイツが前に立ち演説のように話し始めた
大きな木製テーブルとホワイトボード プロジェクターが備わり 壁にオーダーの拠点マップが映し出される
だが、ドイツはマップを切り替え 空白のスクリーンに 「国の力の喪失:原因分析」と書き込んだ
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皆、各々が思っていることを口にする
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ドイツがダンッと机を叩き 注目させてから断言した
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一国を覗いた皆が「なんだって!?」 という勢いでドイツを見る
ドイツがノートPCを開きながら 中国に目線を移した
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ドイツと中国が意図せずショートコントを 披露し、皆笑っているが すぐにそんな状況でないと切り替えた
プロジェクターにデータが映し出され「Project Chronos」 と題されたファイルが表示される
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ドイツと中国がいい終えると テーブルがざわつく
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段々とヒートアップしていく アメリカとロシアの口争いを 中国が制す
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イタリアがピザのスライスを手に 提案をした
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その提案にドイツは頷き 少し嬉しそうな声色で話した
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中国と日本が手を挙げ 意思表示をした
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ドイツは次々と 各国の役割分担を発表していく
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ドイツが全員の役割を一応言い終え 更なる作戦を伝える
会議の終盤、中国が窓に目をやった
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全員が目をやると 黒いコートの男がスマホをいじりながら レストランを監視している 様子が見てとれた
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イタリアは皆が会議をしている 場所から少し離れた 裏口に近い部屋に来ていた
イタリアのコネ…
――マフィアの部下を駆使し 資金ルートを追わせていた
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ソルダート《ルカ》
ソルダート《ルカ》
ルカは深々と頭を下げ イタリア…
――ヴィンセント・カポに敬意を示した
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ソルダート《ルカ》
ヴィンセント・カポは壁に耳を当て 会議の内容を聞き取る
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ルカは一礼し、静かに部屋を後にした
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そう発言するとイタリアが食いつく
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そうフランスが言うと ドイツはそういえばという顔をして フランスに問いかけた
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国狩りが始まって以来 1番の低い声を出すドイツに フランスは一瞬ビビりながら強気に返した
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ドイツがそう言うと ポケットからGPSと受信機を取り出した
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アメリカ、ロシア、ドイツは レストランを後にし、研究所へと向かった
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フランスは長テーブルの端に腰掛け 紙ナプキンを広げて ラフスケッチに没頭する
キャンバスが見当たらず 店の白いナプキンが即席のキャンバスだ
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彼はイギリスの手をモデルに 光の線を刻む
イギリスの細く力細い指 差し伸べるような優しい仕草…
その一つ一つが、ナプキンに国民の意志の輪郭として浮かぶ
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そうフランスがイギリスにだる絡みすると イギリスはフランスの口に ピザを突っ込み黙らせた
そんな二人の軽口が 緊迫した部屋に小さな笑いを呼ぶ
部屋の中央では 中国がクロノス財団のサーバーの侵入に成功していた
モニターには暗号化されたデータが 滝のように流れ、複雑なコードが中国の 鋭い目を映す
日本は隣で小型タブレットを手に オーダーの通信ログを リアルタイムで監視する
紙ナプキンには、化学プラントの配管図やドローンの巡回ルートが詳細に描かれ 色鉛筆でガス管が赤く強調されている
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中国が突然キーボードを叩く手を止め 画面に集中する
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日本がハッと窓に目をやる
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彼女はタブレットを操作し スパイのスマホ信号を特定する
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日本と中国がまるで 機械のような速さで動き サーバーの壁を突き破る
画面に 「ブルックリン倉庫:予備サーバーIP」 と表示され、日本と中国は目を輝かせた
イタリアは部屋の隅で 赤いスカーフを弄びながらスマホを握る
ルカから暗号化された メッセージが届く
ソルダート《ルカ》
ソルダート《ルカ》
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ソルダート《ルカ》
ソルダート《ルカ》
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ルカとの会話を終え 他のソルダートからの暗号化された メッセージが届いた
ソルダート《ヴィシー》
ソルダート《ヴィシー》
ソルダート《ヴィシー》
ソルダート《ヴィシー》
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ソルダート《ヴィシー》
ソルダート《ヴィシー》
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コメント
7件
お、面白すぎる……なんでこんな素敵な作品が書けるんだ…… 次回も楽しみにしてます!
イタリア勝手に行動してる時多いなー
フランスとイギリスの絡みめっちゃ好き…✨