テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
鈴木
鈴木
鈴木
鳥すら鳴かぬ、冷たい昼下がり。
俺は...何をしてるんだっけ、
ソ連と喧嘩して...家を出て...今はなんか暑くて...
あれ、なんでこんなに暑いんだろ
変だな、雪だって降ってるのに。
雪に混じって小雨も降り出し、俺の頬を酷く濡らす。 雨が降っても俺の体温は冷える事なく、其処に在った。
芬
視界がぼやけ、暗くなっていく。 心は凪いでいて、妙に落ち着いていた。
芬
ぽつりと呟いて吐いた息は、氷の結晶の一つも溶かさずに消えていった。 ...本当に、何をしているのだろうか。
眠りに着くまで俺は1人なのか。
孤独で淋しい森の中で、いちばん愛した奴に見守られることも無く崩れるのか。
それならいっそ...
眠ったままがいい、
白い空を眺め飽きて。 ゆっくりと目を閉じた。
芬
決して心地良いとは言えない感覚が背筋を這った。 目覚めた時、俺は見慣れた風景の寝室に居た。
中途半端に開かれた扉の向こうからは、黄色い光が洩れ出していた。
芬
目覚めてすぐに考えたのはあの子の事。 自分の本当の子供の様に可愛がったあの子の満面の笑みが脳裏に張り付いている。
...そして次に思い出したのはソ連との事。 カレリアが産まれた時の事、そして、ついさっき喧嘩をしたこと。
どう謝れば許してくれるだろうか。
どんな風に繕えば捨てられないだろうか。
そんな思考を広げていると、目の前のドアから差し込む光が大きく広がり、 少し軋んだ音を立ててドアが開いた。
蘇
黒地に金の鎚と鎌が描かれた眼帯。 そして世界を捉える金色の瞳。
芬
声が出ない。 掠れた空気の音だけが部屋に響くだけで、それ以外は何も変わらない。
...否、違う。 俺自身が声を出す事を拒絶している。
蘇
芬
蘇
...あ、だめだ、これ完全に怒ってる、
蘇
芬
蘇
蘇
芬
俺の頬を伝って溶ける雫を、ソ連は自身の指でそれを静かに拭った。
蘇
蘇
芬
蘇
芬
芬
蘇
そう言って俺たちは、明るい光の溢れるリビングへと踏み出した。
コメント
2件
うおおおお!、 ちょっと言葉に出来ない良さがあって好きです() しっかりと謝ってくれる(??)それんさんすきです(())しっかりと仲直りしろよみんな!!ᴗ ̫ ᴗ