堕天使の部屋を出た2人は、 大聖堂に戻ってきていた。
周りの教徒の冷ややかな目が堕天使に 突き刺さる。
それとは反対に、優しく暖かい目が 青鬼に向けられる。
rd
bd
rd
堕天使が青鬼の手を握る。
rd
bd
rd
堕天使の指が青鬼の手の上で リズムを刻む。
2種類のリズムが。
rd
rd
堕天使の指が動きを止める。
bd
rd
「ひ█まずきとなりで█のれ」
rd
rd
bd
堕天使が中心に向かって歩み始める。
rd
急ぎ足で後ろを歩く。
rd
堕天使が跪く。
青鬼も前を見て跪く。
rd
頭に響く声。
これは本当に神なのだろうか。
rd
rd
さりげなく横を見ると堕天使が 目を閉じている。
祈っても祈っても、堕天使というだけで嫌われ続けている。
理不尽だ。
rd
立ち上がり堕天使を見る。
bd
rd
この空間にいる全員の視線が 2人に集まる。
bd
rd
rd
bd
堕天使が黒い闇の刃を出す
rd
rd
bd
堕天使が青鬼の陰口を言った教徒に 視線を突き刺す。
それと同時に黒い刃が素早い動きで 教徒に向かう。
刃が教徒の首を掠め、壁に突き刺さる。
rd
bd
bd
rd
なんとなく頬を緩める。
bd
bd
rd
bd
2人は同じスピードで道を歩いて行く。
これから一緒にいる時間が増えると 思うと、青鬼は嬉しかった。
bd
bd
青鬼は堕天使の背中に生えた 黒い翼を触る。
rd
bd
rd
bd
手をひらひらさせる。
rd
bd
rd
rd
bd
bd
rd
bd
bd
rd
bd
rd
bd
rd
青鬼が近くのベンチに腰を下ろす
rd
bd
このまま何をしようか、 青鬼は分からなかった。
メメント神殿に行った人外は皆、 行方不明になった。
その事実が少し引っかかる。
rd
rd
rd
rd
青鬼が視線を動かすと生い茂った 木が揃う森が見えた。
rd
そこに向かって走り出す。
bd
bd
堕天使も青鬼の後に続いた。
ru
ru
彼の口から赤い液体が流れ出る。
ru
ru
急に葉を漁るような音がした。
ru
ru
rd
ru
bd
rd
青鬼が赤い彼に急ぎ足で近づく。
ru
血が流れ出る口を両手で抑えても、 両手に赤い液体が付着する。
bd
ru
ru
rd
青鬼が自身の首に巻いているマフラーを 端の方で破る。
rd
ru
rd
青鬼が破ったマフラーを彼の口元に 近づける
ru
bd
ru
頭にノイズが走る。
ru
ru
rd
ru
rd
ru
bd
rd
bd
rd
bd
rd
コメント
1件
続きが気になります! 頑張って下さい!