テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
47
#ミステリー
鬼霧宗作
414
#デスゲームパロ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
梶田
梶田
老婆から、このマンションの奇妙なしきたりを聞かされた梶田。
しかし、実際に王を名乗る男に金をせびられたし、全てが老婆の与太話とは思えない。
梶田は自然とスマホで調べていた。
最近、この近所で起きた事件などを。
梶田
それは、地域の情報を取り扱うような、小さなネットニュースだった。
梶田
梶田
梶田
階段をのぼりつつ、不動産屋に乗せられるままに契約書にサインした自分を思い出す。
正直、ぶん殴ってやりたい。
梶田
何が悪いというわけではない。
結論からすると、運が悪いということなのか。
沙優
ふと、階段の下から声をかけられる。
すでに菓子折りを買ってきたのであろう。
いくつもの菓子折り袋を手に、妻が階段をのぼってくるところだった。
梶田
妻のところまで行くと、菓子折り袋を手に取る梶田。
沙優
沙優
梶田
それは、正直な感想だった。
もし、妻と一緒に買い物に行っていたら、このマンションの4階に適用される、奇妙なルールのことを知らずに済んだのに。
美乃梨
美乃梨
沙優
沙優
梶田
梶田
そう言うと、娘の頭を撫でる。
当たり前だが、このマンションにまつわる、意味のわからないしきたりのことを話す気にはなれない。
梶田
言い出せない理由を適当にこじつけると、いつも通りの父親の顔に戻る梶田。
廊下に出ると、真っ先にその男の子と目が合った。
時間としては学校が終わっているのだろうか。
ランドセルを背負ったまま、ある部屋の前でしゃがみ込んでいた。
沙優
普通なら心配するものなのであろう。
しかし、梶田は素直に心配してやれなかった。
なぜなら、彼がしゃがみ込んでいる部屋の番号が――403号室だったから。
例の老婆の言葉が蘇る。
妻と一緒に娘まで、男の子に向かって駆けて行く。
美乃梨
美乃梨
????
????
その言葉を聞いた妻と、自然と目が合った。
沙優
沙優
妻が男の子の手を取ると、その手の甲に、火傷の痕らしきものが無数についているのを見つける。
梶田
????
男の子は妻の申し出を断ると、ゆっくりと立ち上がる。
????
愛留
美乃梨
こういう時、理由もなく踏み込むことができるのは、子どもの強さなのだろう。
愛留
愛留
その時のことだ。
まるで扉の向こうで話を聞いていたかのごとく、勢い良く扉が開いた。
????
????
愛留
太めの女性が顔を出すと、ギロリと梶田のことを睨んでくる。
梶田
このまま挨拶もしないというわけにもいかないし、たまたま菓子折りの袋を持っていたこともあり、そのうちのひとつを妻に渡す梶田。
沙優
妻が菓子折りを差し出すと、ぶんどるかのように菓子折りを手にする女性。
????
????
????
沙優
????
????
????
そう言い捨てると、女性は扉の中に引っ込む。
愛留はぺこりと頭を下げると、開きっぱなしだった扉の中へと姿を消した。
沙優
妻が冗談じみた言い方をしてごまかしてくれたが、正直笑えなかった。
隣人ガチャどころではない、そもそも不動産ガチャを失敗したのだ。
それは、梶田には口が裂けても言えなかった。