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時は少し遡る
その時はちょうど週末で 俺と兄貴は車で 福島の田舎町へ向かっていた
馬場悠河
馬場悠河
馬場龍河
馬場龍河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場龍河
馬場龍河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
福島県 赤べこ発祥の町
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
俺と兄貴は町で ひたすら聴き込みをした
そしてしばらく 聴き込みをしていくうちに 貴重な証言を得ることができた
住民
馬場龍河
住民
住民
馬場龍河
住民
馬場悠河
住民
馬場龍河
住民
住民
馬場龍河
今から30年前の話になる
今は家族ぐるみで 赤べこ作ってる 家庭は少なくなったが
その当時は、もう あちらこちらに 赤べこ作ってる 家庭があったんだ
そんな時に街に引っ越してきた 家族がおったんだ
赤松さん一家だ
しかし当時の町は 余所者に風当たりが強かった
赤松さん一家が 東京から引っ越してきた! って事もあってか 都会モンに厳しかったんだ
しかしそんな中 赤松さん一家は挫ける事なく 街のみんなとの交流を望んだ
そんな時に赤松さん一家は この街の郷土玩具である 赤べこに目をつけた
自分たちも、町の人と同じように 赤べこを作れば 町の人と打ち解けられる! そう思ったんだろうなぁ
しかし、それが逆に町の人の 怒りを買う羽目になったんだ
都会モンが 赤べこを語るな!
そういった郷土愛が いつしか赤松さん一家への 怒り、憎悪に変わっていった
そして町の人間はあろうことか 赤松さんの家に火を放って 一家もろとも ○そうとしたそうだ
私の母さんもその放火に 無理やり参加させらるたらしい
母さんが死ぬ前に 涙ながらに懺悔してたよ
とんでもない事を してしまったってな
しかし焼け残った後から 娘だけが なんとか生還した
それから娘には 火事は事故として 伝えられ、町の人に育てられた
しかしそんな娘も 程なくして 自害したんだ
馬場悠河
馬場悠河
住民
馬場龍河
住民
住民
住民
馬場龍河
住民
馬場龍河
住民
馬場龍河
住民
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住民
住民
住民
馬場龍河
住民
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
馬場悠河
馬場龍河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
ひたすら調べたが アカネライに関する有力な 手がかりは見つからなかった
馬場悠河
馬場龍河
兄貴がそう言って 箱をあけたら
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
8月3日 父と母が火事で亡くなって 7年目の今日
町の人々が 変なこと言っていた
「あの事は娘にはバレてない」 「このまま黙っていれば」 「ずっと隠し通せる」
なんのことだろう? 気になるので 今日から毎日 日記というカタチで 記録しようと思う
8月4日 おばさんが変な事を口にした
酒に酔った勢いで 「ごめんなさい」 「許してくれ」 そう泣きながら 私をだきしめた
なんの事?と 私が尋ねると ひどく怯えている様子だった
おばさんは 何か隠してる! なんだろう?
8月5日 私は昨日のことが気になり 町の人に聞いてまわった
しかし町の人は 何も教えてくれなかった
町の人は 私になにか隠してる!
きっとそれは 私に聞かれては まずい何かだ!
気になるので もう少し聞いて回る
8月6日
私が赤べこを 手にしていると
おばさんがものすごい剣幕で それを取り上げた
そんなもの捨てなさい
おばさんはそう言って 赤べこをゴミ箱に捨てた
絶対に何かある! 間違いない!
8月7日
近所で立ち話をしている 人の会話が たまたま耳に入ってきた
その内容は 驚愕の真実を 私に教えてくれた
余所者の両親は 町のシンボルである 赤べこに無闇に手を出したせいで 町の人間によって 焼き○されたという真実
嘘だ!絶対に
8月8日
おばさんは 泣きながら 真実を教えてくれた
やはり、昨日の立ち話の内容は 全て真実だった
私を育ててくれたおばさん
優しくしてくれた 駄菓子屋のおじちゃん
いつも遊んでくれた スナックのお姉ちゃん
家族だと思っていた人全員 私を騙していたんだ
もう嫌だ 辛すぎる
これも全て赤べこのせいだ
もう、赤松という 私の名前にすら 憎悪を覚える
絶対に許さない
末代に至るまで 呪いに呪って
呪い続けてやる
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
住民
馬場龍河
馬場龍河
住民
住民
馬場龍河
住民
住民
馬場龍河
住民
馬場龍河
馬場悠河
住民
住民
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馬場悠河
馬場龍河
住民
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馬場龍河
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馬場悠河
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馬場悠河
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住民
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住民
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馬場悠河
馬場龍河
馬場龍河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
住民
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馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場悠河
馬場龍河
馬場龍河
馬場悠河
こうして俺たちは 予定では月曜の朝に帰り着く予定が ズレてしまい 火曜の早朝に帰路につく事になった
しかし、その頃 学校ではとある噂で 持ちきりになっているなんて
この時の俺は 知る由もなかったのだった