、、、やっと、渡せた。
彼の驚く顔が少し面白くって、俺は何も言わずただその瞳を見つめていた。
橙樹
たくさんのオレンジ色の薔薇とツリガネソウ。
ツリガネソウは今日の誕生日花。
紫央
少し照れ臭いので目を逸らしながら呟く。
薔薇の花ことばは「情熱」、「熱望」、「絆」。
オレンジ色の彼にぴったりだった。
ツリガネソウの花言葉は「思い出」。
俺たちと過ごす日々を覚えていてほしいから。
橙樹
紫央
俯く彼に焦る俺。すぐにジェルくんは顔を上げ、赤い目をしながらへにゃっと笑う。
紫央
橙樹
紫央
俺の言葉にかれは「見てたんか」と苦笑。
橙樹
紫央
橙樹
そそくさとそこを離れようとするが腕をつかまれる。
紫央
橙樹
、、、心臓がうるさい。
そんなこと知ってるってば。
いちいち言わなくてもいいのに。
だけど___。
紫央
橙樹
じゃあな、と掴まれてた腕が解放され、俺は歩き出す。
紫央
振り向くと彼は俺のあげた花束を大事そうに抱えていた。
紫とオレンジの花々。ジェルくんはそれを見て嬉しいのか笑顔だった。
紫央
それを見つめて、俺の頬は緩む。
そういう純粋なところ、すごくいいと思う。
だからこそ俺は。
紫央
おまけ☆
橙樹
黄神
橙樹
黄神
橙樹
黄神
橙樹
「次回から夏休み編です!」
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