人生で初めての告白

それがまさか同じクラスの女子だったとは、思いもしなかった

だけど、私の初恋が実ったものでもあった

終礼が終わった

と同時にすぐさま教室を飛び出し、そのまま2つ隣の教室へ

私の初めての彼女はすごく真面目

学級委員なんて引き受けちゃって、放課後デートが出来ないなんて日常茶飯事

そんなとこも好きだけどさ

今はなるべく一緒に帰ろうとしてくれるけど

でもたまには一緒に遊びに行きたいよね

そんなに重くはないプリントの山を半分こして持つと

アカネはすっごく可愛く笑った

小さなことでも喜んでくれるから何度でもお手伝いしたくなっちゃう

アカネって天使なんじゃない？

私がアカネの笑顔に悶えていると、心配して声をかけてくれる

本当に優しいんだから

このあといつもネチネチ言ってくる先生に見つかって

しつこく注意された

アカネが指さす方向にはいつものゲーセン

そう言って私の手を引っ張り走りだす

他から見たら仲良しの友達

これで付き合ってるなんて知ったらどう思うだろう

同性なんてありえない

幸せになんかなれない

そう思われるかもしれない

けど、私達はこんなにも仲良しなんだよ？

普通なら実ることはなかった恋

こんな幸せなことないよ？

告白はアカネからだったけど、私も前から好きだと思ってた

きっとアカネは普通の人で 女の子なんか好きにならない

そう思ってたからびっくりした

すっごく嬉しかった

別れる気なんてさらさらないし

もう離したくない

振り向いたアカネを抱き寄せて小さく呟く

少し経って離してあげると

アカネは耳まで赤くなってた

あ〜もう本当！

私の彼女が可愛い！！！