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めっちゃ飛ばしますすいません💦🙇🏻♂️
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帰り道
勇斗は隣を歩いて、いつも通り話しかけてくる。
佐野勇斗
山中柔太朗
適当に返す。
顔も見れない
こんな状態で、普通に隣にいることがもう無理なのに、 それでも離れたくなくて。
佐野勇斗
山中柔太朗
佐野勇斗
心臓がドクンと跳ねた。
気づかれた。
___いや、違う、まだ大丈夫。
山中柔太朗
笑う。 ちゃんと、いつも通りに。
佐野勇斗
その一言が、刺さる。 優しすぎて、余計に言えなくなる。
数日後
朝から気分が悪い。
教室の匂いだけで、吐き気が込み上げる。
山中柔太朗
口元を押さえて、トイレに駆け込む。
家に帰ると、すぐ部屋に閉じこもった。
引き出しから検査薬を取り出す。
見たくないのに見てしまう
はっきりとした線。
消えるわけがない現実。
山中柔太朗
ベッドに崩れ落ちる
呼吸が浅くなる。
怖い、
怖い、怖い、怖い。
でもいちばん怖いのは__
山中柔太朗
勇斗に知られること
迷惑だって思われること。
全部壊れること。
その想像だけで、喉が締まる。
誰もいない個室で膝をついた。
荒い呼吸。
冷や汗。
山中柔太朗
こんなの隠しきれるわけない
でも
山中柔太朗
便座に額を押し付けて目を閉じる。
助けて欲しい。
そう思ってるのに誰の名前も呼べない。
放課後
勇斗が迎えに来た。
佐野勇斗
いつも通りの声。
いつも通りの距離。
でも今日は、立ち上がるだけで精一杯だった。 視界がぐらっと揺れる。
佐野勇斗
山中柔太朗
振り払うように離れる。
驚いた顔。
傷ついた顔。
それを見たくなくて、すぐ背を向けた。
1人になった廊下。
壁に手をついてゆっくりしゃがみ込む。
山中柔太朗
じぶんが
全部
でも
それでも
山中柔太朗
ぽろっと涙が落ちた。
誰にも見えない場所で、 一人で崩れるしかなかった。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝30♡