本当の自分探し。

クラスメイト：蒼〜！

クラスメイト：呼んだだけー！

私は姉が羨ましい。

容姿端麗、運動神経も良くて、周りにはいつも友達がいて。

私はあの人と違って、外見は地味で、友達もいないし 運動なんて嫌いで、昔からしていない。

いつも笑っていられているあの人になりたい。

穂波の担任：月夜は、行きたい大学とかあるのか？

穂波の担任：月夜の頭の良さなら行けるからな！

蒼のクラスメイト：蒼？どうしたの？

私は妹が羨ましい。

頭が良くて、多才で、困ってることなんか一つもなさそうで。

私は、男女どちらにも好かれてて、容姿端麗で、運動もできて 羨ましい。そう言われ続けてきた。

だけど、その言葉全てが〝大嫌い〟

穂波/蒼：〝努力〟じゃなくて〝才能〟って散々言われた。

月夜母：また勉強してるの？

月夜母：穂波もさ、

お姉ちゃんを見習ったらいいのに。

月夜母：あの子なんて今日も友達と遊びに行ってるのよ？ 友達の1人ぐらい、いなきゃ。

ガチャ

月夜母：お姉ちゃんは、大学行く気あるの？

月夜母：でも、今の偏差値じゃ無理よね。

穂波を見習いなさいよ？

月夜母：あの子、毎日勉強して大学行ける偏差値なのに行かないって行ってるからね。

月夜母：でも、〝才能〟のある子に行ってほしいじゃない？ まぁ、もうちょい考えるのね。

ガチャ

ｻﾞｰｻﾞｰｻﾞｰ

私は、この時初めて姉が泣いているところを見た。

すごく、どこか、悔しそうな涙を

穂波を、羨んでるの！

お姉ちゃんと一緒に、遊びにだって行きたい！

穂波/蒼：堂々と、生きることを誓います！

蒼のクラスメイト：ね、ねぇ、？蒼？

蒼のクラスメイト：あんた、何？その格好、？ 男子生徒の服なんて着て……

周りの人達：女の子で僕って、w 周りの人達：見た目に似合わず、変だなw

蒼のクラスメイト：ほ、ほら！周りから変な目で見られてるよ！

蒼のクラスメイト：いや、でも！

穂波の言葉を聞いて、周りがとても静かになった。

穂波のクラスメイト：じゃあ、どうしてなの？月夜さん？

自分を本当に愛せて、一番の理解者は自分。 だってね！

色々、困難なことは沢山あった。 でも、大好きなお姉ちゃんと〝本当の自分探し〟を できて、私はすっごく満足してる。

僕達、最高の姉妹の〝本当の自分探し〟の物語は 二人で笑い、終止符を打って、終わりです。