俺は裕二
至って普通の男子高校生だ
他の人とは違うところがある
俺は霊が見えるんだ
嘘だと思っただろ?
俺は昔からおかしい扱いされていた
他の人から見たら何にもないのに
俺はあの人誰?
って指さしてたからな
成長してこんな事言ったら
ヤバいやつ扱いされるってわかった
まあ、見えても害は与えられないんだよな
裕二
あーあ
裕二
今日も疲れたー
裕二
うおっ
裕二
お前誰?
アイ
あなたには私が見えるの?
裕二
あー
裕二
お前幽霊なのか
アイ
そう
アイ
私、一昨日交通事故で死んだの
裕二
そういえばそんなニュースあったような、、、
アイ
私ね思い残してることがあって、成仏出来ないの
裕二
そんでそれを俺に叶えて欲しいって訳?
アイ
そう
面倒くさそー
でもコイツ美人だしな、、、
ちょっくら付き合ってやるか
裕二
いいよ
裕二
何すればいいの?
アイ
私と付き合って!!
裕二
裕二
は?
アイ
私ね
アイ
あなたが好きなの
アイ
電車で一目惚れしちゃった
裕二
まじか、、、
アイ
付き合ってくれない?
幽霊だけどもう成仏するだろうし
ちょっとならいいか
裕二
いいよ
アイ
いいの?
裕二
うん
裕二
そういえばお前の名前何?
アイ
私はアイ
アイ
あなたは?
裕二
俺は裕二
裕二
よろしくな
アイ
うん
アイ
よろしく
そうこうして
人間と幽霊が付き合い始めた
アイとのデートは、とても楽しかった
俺が一人で喋ってるみたいに思われたら嫌だから
いつも、人がいないところだった
それはアイも分かってくれた
アイ
その方が裕二も私もいいもんね
裕二
なんでお前も人がいないとこがいいの?
アイ
アイ
見えないけど人前でイチャイチャするのは恥ずかしいもん
裕二
そういう事か
アイ
うん
アイと付き合い始めて1ヶ月たった
裕二
アイ、お前いつか成仏するんだろ?
アイ
うん
アイ
そうだね
俺はアイのことが好きになっていた
成仏して欲しくない
裕二
俺とずっと一緒にいてくれよ
アイ
私も一緒にいたい
その日のデート場所は海岸だった
夕日が俺らを照らす
アイ
じゃあずっと一生一緒にいよ
裕二
うん
ドンッ
裕二
え?
バシャバシャ
裕二
おい!
裕二
助けてくれ!
アイ
助けるわけないじゃん
裕二
は?
アイ
だって一生一緒にいるんでしょ?
アイ
じゃあ裕二にも死んで貰わないと
アイ
人がいないとこがいいって言ったのも
アイ
裕二に死んでもらうため
アイ
これでずーっと一緒にいれるね
俺は意識が遠のいていく
あぁアイ
ずっと一緒にいような
アイシテル
絶対ハナサナイ