―20年前―
マチ子
シヅカ
マチ子
シヅカ
シヅカ
マチ子
マチ子
マチ子
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカが声をかけると
それに答えるように 仏壇が揺れた
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
―翌日―
ユキカ
ユキカ
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
ユキカ
ユキカ
おば様(母の姉)
ユキカ
おば様(母の姉)
おじ様(母の兄)
ユキカ
おじ様(母の兄)
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
「この家は手放さない」
それが祖母マチ子の 口癖だった
ユキカ
ユキカ
ユキカは広い室内を見渡す
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
おじ様(母の兄)
ユキカ
ユキカ
おば様(母の姉)
ユキカ
ユキカ
ユキカ
おじ様(母の兄)
ユキカ
ユキカ
おじ様(母の兄)
ユキカ
ユキカ
おば様(母の姉)
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
おじ様(母の兄)
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
おじ様(母の兄)
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
おば様(母の姉)
おじ様(母の兄)
おじがスンスンと 鼻をすすった
おじ様(母の兄)
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
ユキカ
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
おじが部屋の線香を 数え始めると
ユキカ
バシン!
ユキカは強く テーブルを叩いた
おじ様(母の兄)
おば様(母の姉)
ユキカ
ユキカ
おじ様(母の兄)
おば様(母の姉)
ユキカ
ユキカ
ユキカが2人の前に 茶封筒を差し出す
ユキカ
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
おば様(母の姉)
ユキカ
ユキカ
ユキカは首を傾げて微笑む
おじ様(母の兄)
おじ様(母の兄)
おじは茶封筒を持って 去っていった
おば様(母の姉)
おばも茶封筒を受け取り その場を去った
ユキカ
ユキカ
ユキカ
―その夜―
ユキカは荷物を 整理していた
ユキカ
カタカタ…
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
カタカタ…
ユキカ
ユキカ
ユキカ
ユキカ
部屋の四隅には 線香がたかれている
匂いが漏れぬよう 厳重に
ユキカ
ユキカ
ユキカ
#TELLER文芸部
コメント
8件
婿養子をとるのを承諾し「家を託す」という遺言を遺した祖母は、孫娘を自身と同じだと感じていたのでしょうか。 母の奔放さと祖母の厳格さから見える娘の強かさが感じられます。
おばあちゃんの「家を手放さない理由」そういうことだったんですね...親子同士似るように、祖母孫も似てしまって同じ過ちを...主人公の不気味さ、キャラが際立っていて素敵でした!