高校1年の春。 絶対いい恋してやる!
美月
ねえー
亜乙
んー?
美月
康介のやつ、最近ちょー女子と仲いい
亜乙
またまた
出ましたー 妬み!
出ましたー 妬み!
美月
妬みとかじゃなくて!
亜乙
じゃあなんなのさ
美月
うーん。好きだから?
だって幼稚園から好きなんだよ?
だって幼稚園から好きなんだよ?
亜乙
まあね
同じクラスなんだし話せるやろ! またね
同じクラスなんだし話せるやろ! またね
美月
だよね。またね
小さい頃から一緒にいた寛太は相談に乗ってくれる。
美月
寛太!
寛太
ん?
美月
聞け!
美月
聞いてください。
寛太
よろしい。
美月
あのさ、最近康介が女子と仲いい
美月
喋りたいのに。
寛太
そりゃ、お前がアピールしないからだろ?
寛太
まあ、俺もそうだって!
美月
え!寛太って好きな人いるの?!
寛太
いるよ。
それくらい教えねーけど
それくらい教えねーけど
美月
ですよね。
美月
相談乗ってくれてありがと
また聞いてくださいね。
また聞いてくださいね。
寛太
はいはい
美月
相変わらず冷たいなぁ
3ヶ月後
康介
なあ
美月
んー?
康介
俺さ、付き合うことになった!
美月
え
康介
おれ、好きな人に告ったらこんな私でよければって!サイコー!
美月
そーなんだ
康介
おい。反応薄くね?
美月
そんなのどうだっていいじゃん!よかったですね!
いちいち報告しなくていいのに。
いちいち報告しなくていいのに。
康介
いいじゃん。別に
もう、お前の勝手にすれば?
もう、お前の勝手にすれば?
美月
あっそ。もう康介なんて大嫌い!
どうして。こんなこと言いたくなかったのに。
美月
康介。
美月
この前は本当にごめん。
カッとなったの。
カッとなったの。
美月
康介が羨ましかった。
美月
好きです。
康介
ありがとう。でもごめん。
付き合ってるから。ほんとごめん
付き合ってるから。ほんとごめん
美月
言うと思った!
康介
俺の中でお前は友達だから。ごめん
おやすみ
おやすみ
美月
だよね!これからもよろしくお願いします。おやすみ
ああ。振られた。
美月
亜乙。
亜乙
どした?
美月
振られた。
亜乙
え
美月
気持ち伝えたけど。振られた
亜乙
美月。でも気持ち伝えられただけで良かったじゃん。
次頑張ろう
次頑張ろう
美月
そうだよね。ありがとう。
寛太に言わなきゃ。
美月
寛太。
美月
振られた。
寛太
康介に?
美月
俺の中でお前は友達だって。
寛太
俺も話があります。
寛太
幼稚園の頃からずっと好きだった。けど、お前は康介が好きだから 邪魔しちゃいけないと思って言えなかった。
寛太
俺と付き合ってください。
美月
あ、えっと。えっと
美月
ごめんなさい。
気持ちは嬉しいけど
まだ私の中でも大事な幼なじみで。
気持ちは嬉しいけど
まだ私の中でも大事な幼なじみで。
美月
康介が好きで、振られても、好きだなあって。
寛太
じっくり考えて
美月
分かった。ありがとう
寛太
俺を好きになるまでずっと待ってるから。
康介がやっぱ好きだなあって。 未来に、私の隣にいる人は寛太かもしれない。