塩分
塩分
塩分
塩分
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注意 iris/BL/nmmn/夢小説 ないこ×ないと 通報× アンチ× 似ている作品があっても パクリではありません 地雷・純粋な方は Uターン ご本人様とは関係ありません
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朝日に照らされた閑静な住宅街を爽やかな風が吹き抜けていく。
俺はその住宅街の中を気持ち良く散歩していた。
家の近くの十字路まで戻って来た時、
ふいに、上着の袖を引っ張られた。
後ろを振り向くと、頬に絆創膏を貼っている小学生くらいの少年が立っていた。
少し明るい緑色の髪に、ルビーのような赤い瞳。
その少年は、 黙ってこちらを見つめていた。
喋りかけても返事は無い。ロボットのようだ。
ふと足元を見ると、サンダルのベルトの隙間から血のようなものが見えた。
今までの無表情とは打って変わって明るい表情になり、こくりと頷いた。
そう訪ねると、少年は首を横に振った。
膝の後ろと脇の下に腕を回して、ひょいっと自分の方に抱き寄せた。
少年はまた頷くと、安心したような様子を見せた。
数分後、家に到着した。
ガチャッ
扉を開けると、いつものようにメンバーが出迎えてくれた。
ほとけっちが驚いたような表情でこちらを見ながら指を指した。
あにきが少年の怪我に気がついたようだ。
救急箱を取り出しながら、あにきはそう言った。
あにきが怖かったのか、少年は駆け寄って来て俺の後ろに隠れた。
体は小刻みに震えている。
背中を摩ると、緊張で強張っていた体が緩まった。
手当が終わる頃には、少年もあにきに対する怖さが無くなっていた。
その言葉に一瞬耳を疑った。
周りのメンバーも驚いている様子だった。
気になっていた事を少年に尋ねてみた。
こんなに小さい子を1人にさせるなんて、普通では考えられない。
何か複雑な家庭の事情があるのだろうか。
詳しくは分からないが、どうやら困った状況にいるらしい。
無表情だったないとは一瞬眉を上げて驚いたように見えたが、すぐに明るい顔つきになった。
満場一致でお世話をする事が決まった。
ないとはこちらに駆け寄り、目を輝かせながらそう言った。
上目遣いをしながら、不安そうに俺を見つめる。
不安そうな表情が消えて、微笑んでいるないとの頭を優しく撫でた。
こうして、 俺たちとないとの愛が溢れる生活が始まった。
塩分
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コメント
2件
まぐちの作品だ!! やっぱ塩分様ばーじょんも最高です❤︎