コメント
4件
あーーすき
こういうのも好きです、 描写の表現が特に自分にとってツボでした
響
響
響
響
響
響
響
響
響
響
響
響
響
響
響
ずっと眠っていられる方法。
きっと一度は誰もが考えたであろう。
例えば、朝起きた瞬間。
例えば、夜、眠りにつく前。
例えば、学校でふと眠くなった時
例えば………現実逃避をしたくなった時。
夢の中でだけなら私は夢を叶えられる。
あの頃に戻りたい。
そんな夢を。
夢の中でだけならあの子が私の名前を呼んでくれる。
夢の中でだけならあの子と喋る事ができる。
夢の中でだけならあの子が私に笑顔を見せてくれる。
夢の中でだけならあの子と目を合わせられる。
夢の中でだけなら私はあの子と二人きりで居られる。
夢の中でだけならあの子が私に好きだって言ってくれる。
夢の中でだけならあの子が私をぎゅって抱きしめてくれる。
あの頃みたいに
全部全部、私の夢は夢の中でだけでしか叶わない夢。
それならいっその事、夢の中だけで生き続けていたい。
でも夢の中で生き続けるってことは永遠に眠るってこと。
だからそのうち起きなきゃダメ。
でも、起きたくない。
起きて待っているのは辛い現実。
だから、起きたくない。
起きないようにしたってそのうち誰かに起こされてしまう。
ひどいよね?現実なんて辛いだけなのに、わざわざ辛い方に連れていこうとするんだもん。
どうやったら起きなくて済むのか。
どうやったら"永遠”に眠っていられるのか。
沢山考えた。
それでやっと分かった。
布団に体を横にする。
両手で包丁を持つ。
そのまま胸に包丁を勢いよく持っていく。
真っ赤な薔薇の花弁が散り舞うように___
___私の命が散っていく___
「永遠に眠る方法」
これで永遠に___
_______________
「おやすみなさい。」
響
響
響
響
響