テラーノベル
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左手side
俺たちがハウスを組んで2年がたった
最初の頃より千トとの仲も深まった
それでもまだ完全に心を開いた訳ではないが
元々千トは利用するつもりで声をかけたんだ
俺たちの“目的”のために…
右手
左手
右手
左手
右手
深夜、兄貴と2人っきり
よくある光景だ
兄貴はいつものようにコーヒーを入れて俺が座ってるソファーに腰を下ろす
右手
左手
右手
その時
左手
背後に、ただならぬ気配を感じた
全身が凍りつくような、圧迫感
瞬時にソレがなにか悟った
いつも、隣で見てきたこと
俺たちはまだ味わったことがなかった
でも、わかる
右手
兄貴も気づいている
これは
読心だ
左手
振り返ると、そこには無表情の千ト
目を見開き、ただただ俺たちの心を読んでいる
そんな姿に思わずゾクッとした
左手
右手
左手
俺たちの心を読んでいるんだよ
裏切り
重いようで、軽いような言葉が脳裏を過ぎる
左手
左手
左手
左手
千ト
それでも千トはまだ読心をやめない
かなり圧をかけて言ったつもりなのだが
右手
千ト
兄貴が千トに歩み寄る
力ずくで止めるのか、それとも説き伏せるのか
右手
右手
千ト
さっきからずっとだんまりだ
そしてなお、読心をやめない
これは明らかな異常事態だ
だって、千トはこんなに長く読心を使ったことはないから
なのに涼しげな顔でじっと俺たちを見つめている
右手
兄貴が手を挙げる
頸動脈洞に刺激を与えて気絶させる気だ
左手
だが
千ト
右手
千トは振り下ろされる兄貴の腕を掴み、笑いながらこう言った
千ト
千ト
左手
イカれてんな
左手
千ト
千ト
左手
右手
右手
千ト
右手
左手
千ト
左手
右手
千ト
左手
千ト
千ト
右手
千ト
千ト
左手
千ト
淡々と告げる千トがいつもより怖く感じる
左手
左手
千ト
千ト
千ト
千ト
右手
右手
千ト
左手
千ト
千ト
コメント
6件

とても好き!! 神作品をありがとうございます!