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アッシャー王……さすが王様…格が違う……ってあれ?アッシャー王はあまりアメリアさん達を倒そう、みたいな考えをしていない……?むしろアメリアさんに会えたことを喜んでいる……?ってゆーか、アメリアさんの母親…マドンナさんを知ってる……?むむ、全然掴めない人だ、この人……🫠🫠 そもそもライアン王子がアメリアさん達を倒すことにこだわっている理由は何だろう……🤔💭
王・アッシャーは、自由な男だった。
平和に生きてきた者にとってそれはなにより畏怖で───絶望だった。
アメリアたちが子どもの頃のことだ。しかしアメリアたちがそんな世界を知らない理由
それはもちろん、自分自身の飢餓しか知らなかったからである。
世のことなど──アメリアたちの記憶には焼き付かなかった。
アメリア
アメリア
マドンナ
アメリア
アメリアは両親が死ぬまで、小さな小さな家の中で育った。
父は酒が好きで、聡明で、自由で、ガラの悪い、迷惑な人間だった。
母は父にそぐわないほど美しい人で、でも、それだけだった。
アメリア
マドンナ
マドンナ
マドンナ
2人とも、金はなかった
マドンナ
ガチャンと扉が開き、閉じられる。そして少しして扉はまた開く
メイソン
アメリア
メイソン
メイソン
アメリア
アメリア
アメリア
アメリア
アメリアたちの飢餓も、もちろん社会を成立させない王が元凶である。
商売の規制、職の取り上げ、王宮からの招集、拷問、虐殺…
そういう世界は全て、アッシャーの作った──彼にだけ都合のいい世界である。
アッシャー
ライアン
アメリア
アメリア
アメリア
アメリア
アッシャー
アッシャー
アッシャー
そう言うとアッシャーはコツコツとこちらに向かって歩いてくる
アッシャー
彼は倒れた兵士や人造人間たちに、冷ややかな一瞥をやる
アッシャー
言い終わるその瞬間、アメリアはただこう思った
アメリア
しかしその瞬間、彼はアメリアの目の前にいて、アメリアに剣先を向けていた
アメリア
アメリアは咄嗟に背を反らせる
スッ
それはアメリアの前髪に掠って過ぎていく
アメリア
そのままアメリアは後方転回する
アッシャー
アッシャー
アッシャー
ドクン
アメリアの心臓が、揺らいだ。
クロエ
クロエ
クロエがアメリアに耳打ちをしてくる
そしてアメリアの仲間たちも、皆戦慄と困惑の眼差しをアッシャーに向けている
アメリア
アメリア
アッシャーは肩を落とし、愛おしそうにアメリアを見つめた。
アッシャー
アッシャー
アッシャー
アメリア
アッシャー
アッシャー
アメリア
アッシャー
アッシャー
アッシャー
アメリア
アメリア
アッシャー
ライアン
アッシャー
ライアン
アッシャー
ライアン
ステイシー
アメリア
アメリア
ライアン
ライアン
アメリア
アメリア
ライアン
ライアン
ライアン
アメリアはそのとき、その男の自我を、ひしひしと感じた。
得体の知れぬ強い意志を。
アメリア
アメリア
ライアンと視線が交わり合う
アメリア
アメリア
アメリア
アメリア
アメリア
アメリア
アメリアはくるりと銃を回してみせた
カチリ
弾が装填される音がする
アメリアはトントンとつま先を鳴らし、次の瞬間ドッと地面を蹴った
勢いをつけてライアンと距離を詰め、死角から発砲する
アメリア
アメリア