紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
静子
静子
娘の晴れ姿に
今は亡き
祖母の姿が重なる
静子
静子
紅花(ベニカ)
静子
静子
紅花(ベニカ)
静子
静子
静子
それは、昭和初期の事
大正生まれの紅子は
身分違いの恋をした
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子の父
紅子の父
紅子の父
紅子の母
紅子の母
紅子の母
紅子(ベニコ)
紅子は由緒ある家柄の娘
しかし
紅子の想い人、茶々丸は
売れない貿易商人
紅子の母
紅子の母
紅子の母
紅子(ベニコ)
紅子の父
紅子の父
紅子の父
紅子の父
紅子の母
紅子の母
紅子の母
紅子(ベニコ)
紅子の母
紅子の母
紅子の母
紅子(ベニコ)
紅子の父
紅子の父
紅子(ベニコ)
紅子の母
紅子の母
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
結婚は親の望む人と
時代は
紅子の恋路を 許してはくれなかった
数日後
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
茶々丸
茶々丸
紅子(ベニコ)
茶々丸
茶々丸
茶々丸
茶々丸
紅子(ベニコ)
茶々丸
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
茶々丸
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
独特の香がもれぬよう
ハンカチで包む
茶々丸
紅子(ベニコ)
紅子(ベニコ)
静子
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
静子
紅花(ベニカ)
静子
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
静子
目の前に置かれた 紅茶に手を伸ばす
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
静子
静子
静子
紅花(ベニカ)
ずっと 疑問に思ってきた
どうして、自分が
前世の記憶を持ったまま
紅子の孫に生まれ
再び“あの子”の 母親になったのか?
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
静子
静子
静子
紅花(ベニカ)
静子
静子
紅花(ベニカ)
静子
静子
紅花(ベニカ)
静子
前を歩く紅花から
メントールの香が漂う
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
静子
静子
静子
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
娘の笑みが
紅子のそれと重なる
静子
静子
長らく抱えていた謎が 解けてゆく
静子
静子
押し潰してきた思いが こぼれ落ちる
紅花(ベニカ)
紅花(ベニカ)
静子
静子
静子
静子
静子
長い年月を超え
本当に愛する人と
結ばれる事が できるのだから…
#TELLER文芸部
コメント
4件
時代を跨いで生き直し、ロマンチックですね!