胡蝶しのぶ。
姉さんに、会いたい。
胡蝶しのぶ。
だって、鬼がいなければ、いつも、平安な、暮らしですし。
胡蝶しのぶ。
なんで、鬼なんているんですかね。
胡蝶しのぶ。
あら、独り言してましたか
栗花落カナヲ。
師範。なにしてるんですか?
胡蝶しのぶ。
ううん。大丈夫。気にしないでください。
栗花落カナヲ。
そうですか。
栗花落カナヲ。
あの。さっきから、気になります。、っ。。
胡蝶しのぶ。
気にしないでくださいといったでしょう。いいですよ。
栗花落カナヲ。
いや、関係有りますよ。私は、だって、胡蝶しのぶ。師範の妹ですもの。
胡蝶しのぶ。
でも、拾い子よ。
栗花落カナヲ。
そんなの、関係有りません!……妹なら、妹ですっ…!
神埼アオイ。
しのぶ様!カナヲ!どうしたんですか?
栗花落カナヲ。
まぁ、私は、失礼いたします。
胡蝶しのぶ。
アオイも、行きなさい。患者がすぐくるから、鬼は私が狩りますから、
神埼アオイ。
わかりました。
胡蝶しのぶ。
はぁ。傷ついたでしょうか。
胡蝶しのぶ。
大丈夫ですよね。
姉さん。
胡蝶カナエ。
しのぶ。
貴方は、
思いのまま生きなさい。
貴方は、
思いのまま生きなさい。
胡蝶しのぶ。
え?、姉さん?
胡蝶カナエ。
私を忘れなさい。思いのままいきなさい。
蟲柱
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ。
はぁ。ちょっと、疲れましたね。
胡蝶しのぶ。
はぁ、はぁ。私は、走馬灯を見ていたのでしょう。
胡蝶しのぶ。
姉さんの、走馬灯。
無限城。
胡蝶しのぶ。
鬼の匂い。鬼の引き戸、血のついた。窓、鬼の憎しみがすごい。