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目が覚めると、私はふかふかのベッドの上で寝ていた。 起き上がるとそこには髪を整える美凪の姿があった。
美凪
笑顔で話しかける美凪を無視し、私は状況をまた整理し始めた。
まずこの世界は『天から降り注ぐ魔法の力!』という乙女ゲームの世界ということ。 私達には前世の記憶が残っており、そして何故か今世の記憶もあること。 そして...
美凪
藤
美凪
藤
美凪
美凪のその言葉に呆れたが、同時に確かに...とも思った。 起こってしまったことはもうどうしようもない。私も、もう考えるのをやめよう...
美凪
藤
承知しました~! こちらをどうぞ!!
藤
突然上から聞こえてきた声と、上から降ってきたハサミとメガネに2度びっくりさせられた。
美凪
その通り! 私はあなた達の異世界ライフをサポートします! 私ができることは2つ、この世界についての質問に答えること、前世自分が所持していた物をお届けすることです!是非ともご活用ください!!
藤
文句は受け付けておりませんのでご了承ください!
という声から神の声は聞こえなくなってしまった。 私はとりあえず前世と同じくらいに髪を切って無造作に縛り、メガネをつけて美凪と学校に向かった。
私達が入学した場所は、ディーオミゾ学園という、ゲーム内の主人公も入るところだった。
入学式のようなものが始まり、新入生代表挨拶で前に立ったのは...
美凪
ゲーム内の攻略対象、そして王子様系ポジの、トネール・ジェニーだった。
ちなみに腐っている私から見て彼は攻めだ。 しかしこれを言ってガチ恋勢の美凪が激怒し喧嘩になった経験がある私は何も言えなかった。
とりあえず新入生代表挨拶でゲーム内シナリオと何も変わっていないだろうということを確認し、神様パワーのおかげか、美凪と同じクラスになることが出来た。
美凪
藤
なんて話していると、教室に入ってきた1人の少女に私は気づいた。 あの容姿は、もしかして...
藤
彼女にバレない内に視線を美凪に戻すと、美凪はなんだか少し不機嫌な顔で、遠くの方を見ていた。