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入学式の次の日、私とは違いオシャレをして行った美凪は、クラスのチャラ男達に絡まれていた。
美凪
チャラ男1
チャラ男2
助けてやりたいところだが、陰キャの私にはとても無理な話。 どうすることも出来ないのでせめてと思い、チャラ男2人を使い私は妄想を始めていた。 そんな時だった。
???
助けに入ったのはなんと、あの攻め属性、王子様系のトネールだった。 そんなトネールをうざそうにしながら追い払おうとチャラ男の代表っぽい男が口を出した。
???
トネール
チャラ男代表ことフランムはイケメンで、トネールと組んでも問題ない...と言いたいところだが、フランムがゲームに出てきたことは無い。きっとモブなのだろう。 しかも、私の推しカプの、トネールの相手は彼じゃなくて...
???
も、もしかしてこのお方は...
???
ま、間違いない...この艶やかな黒髪、そしてこの冷ややかな目つき!
美凪
トネール
???
美凪
藤
美凪
美凪の声など私の耳には入っていない。 まさかこんな間近でそのお顔を眺められるとは... グラソン・テクニカ。 私の推しでトネールとグラソンのカップリング... トネグラが最推しカプで大好物で、 なんというかものすごく尊いというか、2人は幼なじみでグラソンがトネールに対し劣等感を持っていて最終的に闇堕ちするという展開に私は射抜かれてそして...
美凪
藤
美凪
美凪のその声で少し正気に戻ることが出来た私は、顔に出さないように妄想を繰り広げながら初授業に臨んだ。
入学して初授業は、適性検査だった。 水晶に手をかざし、魔力ランクと魔法属性を見るとか何とか。 今更だがこの乙女ゲームはRPG的なのも入っており、やり込み要素が結構あった。
先生
みんな続々とやっていくのを眺めていたら、意外と早く自分の番が来てしまった。
先生
藤
大人しく手をかざすと、水晶は青く光り始めた。
先生
こういうのなのに私はチートの使い手ではなかったらしく、大人しく他の生徒が終わるのを待つことにした。
先生
トネール
先生
私の推しの番だ! 全てを神経を耳にやり推しの結果を聞こうとしたその時だった。
???
藤
こいつはたしか、フレイム! 邪魔をするな私の推し活をまじで
フランム
話しかけんなよ!とか思っているうちに私の推しの番は終わってしまった。
フランム
藤
フランム
藤
フランム
藤
フランム
いくらイラついても、陽キャの前では身体がすくむ。まともに話せなかった、そして推しの結果を聞けなかったことに落ち込んでいたら、突然大きな声が耳に入ってきた。
先生
なんと、例の主人公ちゃんが注目を浴びていた。この世界では光属性と闇属性は珍しいらしく、ランクが低かったとしても、称えられるものなのだ。 そしてそんな主人公ちゃんの次が美凪だった。可哀想に...なんて思っていたら、周りがざわつきだした。
先生
美凪
先生
美凪
先生
美凪
これはまずいことになったかもしれない。 まず、主人公ちゃんの属性とかぶり、そして誰よりも高いランクをたたき出してしまったこと。 そして、主人公よりチートになってしまったということは...
美凪
乙女ゲームにはライバルが必要不可欠。そしてそのライバルがどんな妨害をしてくるか、なんてお決まりだ。 何よりやばいのは、このゲームは、ライバルの妨害...分かりやすく言うとイジメをまともに喰らってしまうと...
BADEND... 死亡ルートに入る。
私達の後ろから、突き刺さるような目線が美凪に向けられていた。