遥のお葬式は数少ない中行われた
日野あかり
遥っ……!!
楡井秋彦
桜さんっ…!!
1年1組のみんなはともかく、遥と関わりがあった先輩たちと後は町の人達だけ
遥の両親は来なかった。生前の遥の態度具合に両親とのいざこざがあるとはわかっていたが。
2ヶ月も付き合っていたのに私はまだ遥のことを全然知れなかった
日野あかり
……何としてでも犯人を見つけ出してやる
そしてどうして遥があんな状況にさせられなければいけなかったのか、突き止める
そんな気力だけが私を割り切らせた
翌日、学校
楡井秋彦
桜さん…どうして…
楡井秋彦
未だに状況が飲み込めません
蘇枋隼飛
自殺かもしれない…可能性もあるんだよね?
桐生三輝
…桜ちゃんがいないと静かだね
柘浦大河
やな…
日野あかり
…
蘇枋隼飛
1番可哀想なのは日野さんだよ
日野あかり
……うんそうだね
日野あかり
遥がいなくなって悲しい
確実なのは学校内の誰かが遥を殺したこと。
仮に生徒じゃないとして学校外からわざわざ高校に入ってくるなんて目立つし、いくらなんでもリスクが大きい
日野あかり
…遥は絶対に自殺するような人じゃないボソッ
ボソっと呟く
楡井秋彦
日野さん…
蘇枋隼飛
…桜くんの代わりは日野さんにしようか
日野あかり
え?
蘇枋隼飛
級長だよ。きっと桜くんも君がやることを望んでいる
日野あかり
…うん、わかった
私は遥に代わり、級長を務めることが決まった
クラスの人たちは何も言わなかった