私が屋上で靴を脱ぎかけたときに
目の前にいた三つ編みの先客に思わず声を掛けてしまった。
私
口をついて出ただけだった
本当はどうでもよかった。
先を越されるのがなんとなく癪だった。
三つ編みの子は語る どっかで聞いたようなこと
三つ編みの女の子
三つ編みの女の子
私
そんなことぐらいで!!!
わたしの先を越そうだなんて…
私
私
三つ編みの女の子
そう言って彼女は消えてった
今日こそはと靴を脱ぎかけた そこに
背の低い女の子
また声を掛けてしまった
背の低い子は語る クラスでの孤独を
背の低い女の子
背の低い女の子
私
そんなことぐらいで!!!
私の先を越そうだなんて…
私
私
背の低い女の子
そう泣いて彼女は消えてった。
そうやって何人かに声を掛けて
追い返して、
私自身の痛みは誰にも言えないまま…
初めて見つけたんだ
似たような悩みの子
何人目かに会ったんだ。
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
口をついて出ただけ
本当はどうでもよかった。
思ってもいないこと でも声を掛けてしまった
私
私
あぁ、どうしよう
この子は止められない
私には止める資格がない。
私
私
黄色いカーディガンの子
そう言って目を伏せたまま 消えてった
今日こそは誰もいない
私1人だけ
誰にも邪魔されない
三つ編みの女の子
邪魔してはくれない
黄色いカーディガンの子
カーディガンは脱いで
三つ編みはほどいて
背の低い女の子
背の低い私は
私
私
コメント
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うわー。いいね!