銃口の先のエンディング

アメリアは、言い合う2人の奥でじっと地面を見つめているアイザックに目をやった

瞳孔の開いた、ギラギラとした瞳

そうだ、いつも何かを抑えるときに見せるあの顔。

その場所へ向かう前に、休息を取ることにした。

嫌がるアイザックを無理やり押し込んで、やっと眠りを得る

サミュエルは微笑を浮かべながら、静かに、ただゆったりと話す

サミュエルは、血を飲みたくてたまらないから今はあえて吸血鬼にならないのだと言った

きっと襲ってしまうと、笑って。

アメリアは少し気の毒になって、とうとうそう尋ねた

即座に食いついたサミュエルは、一瞬間を置いて、ニコッと笑って続ける

サミュエルの遠慮が伝わり、アメリアは引く

きっとこの件が終われば殺しと血を与えてやろうと思いながら。

アメリアはベッドに寝転んだまま、眠気と必死に戦いながら、耳を傾ける

咄嗟にアメリアは口をつぐんだ

何も、言えなかったのだ。

どこに対してか、あえて、それは言わない。

ただ曖昧に言葉を紡いで、アメリアは少し押し黙る

サミュエルは静寂が訪れてから、遅れてそう言った

アメリアの言葉に対しての返答はない

それ以上は何も聞かまいとするように

それ以上は…何も探らまいと、するように。

それでもアメリアはサミュエルにはきっと知られてしまっただろうと思った

…そして、一方サミュエルは

勿論、アメリアのほとんど全てを悟ってしまっていた。